飯田渚颯

「センターとして、もっとどんどんやっていきたいです」

土浦日本大学はインターハイ出場を逃すなど苦しい時期が続いたが、ウインターカップで8強入りを達成した。2回戦で強豪の藤枝明誠に86-73で快勝すると、3回戦では京都精華学園をオーバータイムの末に破り、大会前半戦を沸かせた。

2年生センターの飯田渚颯は藤枝明誠戦で23得点8リバウンド、京都精華学園戦でも20得点9リバウンド5アシストを挙げ勝利の立役者に。67-81で敗れた準々決勝の福岡大学附属大濠戦でも14得点を挙げるなど、今大会屈指の日本人ビッグマンとして活躍した。

しかし、飯田本人は自身のプレーに満足はしていない。大濠に敗れた試合後、「3年生を中心に、チーム全体のおかげで勝つことができました。自分は良いところで得点にからむことができただけです」と大会を振り返ると、次のように反省点を挙げる。

「成長した部分も感じられますが、足りないところはいくつもあります。外角のシュート力を身につける必要があります。そしてゴール下でシュートを打つのを怖がって外したり、相手を見ずにゴール下でシュートを打ってブロックされたりしてしまいました」

こう本人は語るが、196cmのがっちりした身体から繰り出す力強いプレーで、留学生ビッグマンと真っ向から渡り合ったのは見事だった。また、ゴール下でブロックされても、怯まずどんどん仕掛けていくメンタルの強さも印象的だった。飯田は「自分は負けず嫌いです。ゴール下で止められたらもう1回同じ相手に1対1を臨みたい。そこは留学生のビッグマンを相手にしたとしても続けています」と語る。

そして「自分はセンターとして、もっとどんどんやっていきたいです」とこだわりを見せる。「ゴール下のプレーがしっかりとできた上で、外からも打てたら世界でも通用するようになる。そうなれば日本代表でも必要な選手になれると思います」

飯田渚颯

「外も打てないといけないと思うようになりました」

世代別で代表経験がある飯田は「ずっと日本代表を目指してバスケットボールをやっています」とフル代表を明確な目標にしている。そのためには、ゴール下でのプレーに加え、外角のシュートに磨きをかける必要があることを理解している。

「代表活動を機に外も打てないといけないと思うようになりました。今大会は(ゴール下以外だと)ミドルシュートが主体でしたが、3ポイントシュートをコーチからどんどん練習していくように言われています。今は練習で50%入るかどうかなので、80%から90%入るようにして、試合で積極的に打てるようになることを目指しています」

また、「京都産業大学のセンターの方(ヒシグバータル・オーギル)のプレーをよく見ています。外もできるし、中でもしなやかなプレーをしていて参考にしています」と語るように、研究熱心で巧さを身につけることにも貪欲だ。

将来、飯田が目指す舞台であるBプレミアにおいて、196cmはビッグマンとしてはサイズが足りない部分はある。しかし、彼はサイズ不足を補えるフィジカルの強さを持っている。また、ゴール下の肉弾戦で当たり負けない選手は、日本代表において常に必要とされている。今の持ち味に磨きをかけつつ、外角シュートが改善されたならば、飯田がフル代表でプレーをしていても驚きはない。それくらい、このウインターカップで飯田は将来が楽しみな潜在能力を見せてくれた。