写真=B.LEAGUE

日本代表として、引き続きB1でのプレーを希望

サンロッカーズ渋谷は22日、アイラ・ブラウンが契約満了選手となったことを発表した。

アイラは2011年に富山グラウジーズに入団。3シーズンをbjリーグでプレーし、2014年に日立サンロッカーズ(当時)に移籍。NBL、Bリーグでの3シーズンを過ごし、新天地を求めることになった。

SR渋谷の公式サイトではファンに向けて次のようなメッセージを送っている。「素晴らしいサンロッカーズファンの皆さまへ。ファンの皆さんと戦った3年間は、本当に喜びと感動に満ちたものでした。皆さんと笑い合い、抱き合い、最高の思い出を分かち合ってきました。僕やチームメイトにたくさんの力を与えてくださった皆さん、心の底からありがとうございました!」

日本人女性と結婚しており、昨夏に帰化申請が通って日本国籍を取得したアイラは、東アジア選手権に臨む日本代表候補にも名を連ねている。2020年の東京オリンピックへの出場も目標の一つであり、引き続き日本でのプレーを希望。B1のクラブにターゲットを絞って移籍先を探している。

アイラは193cmと高さがあるわけではないが、当たり負けしないフィジカルを持つパワーフォワード。この夏に35歳になるベテランではあるが大きなケガをしたことがなく、富山と渋谷での6年間を通じてコンスタントに活躍している。Bリーグでは帰化選手の扱いとなるため、オン・ザ・コート「1」の時間帯を任せられるのは大きい。試合では豪快なダンクを連発するが、コートを離れれば人懐っこい性格のナイスガイで、そのギャップも魅力だ。

確実にチーム強化が見込める戦力であり、特にオン・ザ・コート「1」の戦い方に課題を抱えるチームがアイラを迎え入れることができれば、最高の補強となる。

先日、名古屋ダイヤモンドドルフィンズを離れることが決まった石崎巧とともに、現時点での『移籍市場の最注目選手』であるアイラ。彼がどのクラブを選ぶかで、来シーズンのB1の勢力図に影響があると言っていいほどの存在だけに、その動向に注目したい。