チーム合計41アシスト、9選手が2桁得点を記録
現地12月21日、敵地でホークスと対戦したブルズが152-150という乱打戦を制した。ホークスのトランジションディフェンスの拙さはあったにせよ、スピードに乗った展開でイージーレイアップを大量に生み出すオフェンスが爆発。出場11選手のうち9人が2桁得点を記録するバランスの良さが光った。
ブルズはこれで3連勝。19得点9リバウンド12アシストを記録したポイントガードのジョシュ・ギディーは「僕らはベンチメンバーを含めて全員が試合に参加している。多くの選手が2桁得点を記録するのが僕らの勝利の方程式だ」と胸を張ったが、試合後に指揮官ビリー・ドノバンの説教が長いことは覚悟していたのか、「オフェンスは今シーズン最高だったけど、ディフェンスは今シーズン最悪だったかもしれない(笑)」と言い、「ここで満足せず、もっと上を目指すつもりだ」と続けた。
152得点、41アシスト、フィールドゴール成功率は57.6%で、フリースローはマタス・ブゼリスの7本成功を筆頭に42本中20本成功(48.0%)と決めまくった。しかし、ホークスも3ポイントシュートは23本決めており、残り4分半で7点差というリードを保つことができず、最後はフリースローの失敗も響いて逆転負けを喫するところだった。
指揮官ドノバンは「ウチにはアンセルフィッシュな選手が揃っていて、シュートが入る日はこういうプレーができる。ボールを動かし、シェアし、良いシュートチャンスを作り出すプレーについては極めて安定している」とオフェンスを称えたが、そこからディフェンスとゲーム運びの反省の弁が長かった。
「リードしていて余裕があったように見えたかもしれないが、簡単なマッチアップのミスでコーナースリーを打たれたり、ボックスアウトを怠ったり、後から映像で確認するが課題は多すぎた。7点差じゃなく2点差だったら命取りだ。コービー・ホワイトはフリースローを外した自分に怒っていたが、私はそこは責めない。しかし、その後にリバウンドに行かない、相手を抑え込むメンタリティを欠いたことは指摘しなければならない」
「勝てて良かった。しかし、自分たちで100%コントロールできるプレーについて、それぞれがもっと責任を持たなければならない。勝敗を運に任せるようではダメなんだ」
ブルズが勝負どころでのフリースローを何本か外したおかげで、ホークスは2点ビハインドの残り4.2秒で最後のチャンスを得た。トレイ・ヤングはトレ・ジョーンズとギディーのディフェンスをかいくぐってオフバランスでシュートを放つも、これはリムに嫌われた。ヤングはジョーンズの接触があったとアピールしたが、これはノーファウルの判定。ヤングからすれば、決まらなくてもフリースロー2本で同点、ねじ込んでいればエンドワンで勝利を引き寄せるプレーだったが、彼の思い通りにはいかなかった。
右ヒザのケガから復帰して2試合目のヤングは、プレータイム制限があって26分しかプレーしなかったが、フィールドゴール15本中10本を決めて35得点、さらに9アシストと、ラストショットさえ決めていれば完璧なパフォーマンスだった。「コンディションはすごく良い。スタッフがプレータイム制限を守らせたけど、僕個人としてはもっとプレーできると感じた」とヤングは語る。
素晴らしいスタッツは残したが「勝てなければ意味はないよ」とヤングは言った。「150点取れば勝つには十分なはずだけど、あまりにもトランジションで走られすぎた。ブルズにはこの形しかないんだから、止める方法を見付けなければいけない」
