初戦チャイニーズ・タイペイ戦から気を抜けない戦い

11月27日からアジア各国で開幕、2027年3月にまで渡る長い戦いとなる『FIBAワールドカップ2027アジア地区予選』。男子日本代表は28日のチャイニーズ・タイペイ戦で初戦を迎える。この記事ではアジア地区予選の仕組みとスケジュール、そして2027年8月にカタールで開催されるワールドカップ本戦に進出する条件を解説する。

今回の予選は6つのWindow(リーグ戦の『節』に類似するもの)に分かれ、Window1から3までが1次ラウンド、Window4から6までが2次ラウンドに相当する。出場16チームのうち、本戦開催国のカタールを含む8チームがワールドカップの出場権を得る。

◆1次ラウンド
16チームがAからDの4グループに分かれ、同組のチームとホーム&アウェーで2試合を戦い、各グループの上位3チームが2次ラウンドに進出する。グループAとグループCは「グループE」、グループBとグループDは「グループF」として2次ラウンドに進出する。このラウンドの成績(勝ち点、勝敗数、得失点差など)は2次ラウンドに引き継がれる。

◆2次ラウンド
2次ラウンドでは1次ラウンドで別組だったチームとホーム&アウェーの2試合を実施。最終順位は1次ラウンドと2次ラウンドの成績の合算で決定され、カタールを除く各組の上位3チームと各組4位の成績上位チームがワールドカップ本戦の切符をつかむ。

日本は1次ラウンドでチャイニーズ・タイペイ、中国、韓国のグループB。2次ラウンドに勝ち上がったらグループFに編成され、グループD(レバノン、サウジアラビア、カタール、インド)のうち、カタールと上位2チームと対戦する。日本はカタールを除いた上位3チームに入ったらワールドカップ出場が決定。上位4番目だった場合はグループEの4位チームを成績で上回っていることが出場条件となる。

繰り返しとなるが、重要なのは1次ラウンドの結果が2次ラウンドでリセットされることはないということ。日本が予選を通過するためには初戦のチャイニーズ・タイペイ戦からしっかりと勝ち星を積み重ねていくことが必要となる。

【アジア地区予選スケジュール】
◆1次ラウンド
Window1
vsチャイニーズ・タイペイ=2025年11月28日@GLION ARENA KOBE
vsチャイニーズ・タイペイ=2025年12月1日@新荘体育館(チャイニーズ・タイペイ)

Window2
vs中国=2026年2月26日@沖縄サントリーアリーナ
vs韓国=2026年3月1日@沖縄サントリーアリーナ

Window3
vs中国=2026年7月3日@中国
vs韓国=2026年7月6日@韓国

◆2次ラウンド(予定)
Window4=2026年8月24日から9月1日のいずれか2日間
Window5=2026年11月23日から12月1日のいずれか2日間
Window6=2027年2月22日から3月2日のいずれか2日間