レナードはパチューリアを擁護「故意ではなかった」
5月14日にオラクル・アリーナで行なわれたスパーズvsウォリアーズによる西カンファレンス決勝の第1戦は、ウォリアーズが後半に20点差を跳ね除け113-111で勝利した。
ウォリアーズにシリーズの流れが傾きかねない大逆転勝利だが、ある選手への風当たりが強まるのが確実なアクシデントが発生した。
その選手とは、ウォリアーズのザザ・パチューリア。パチューリアは、第3クォーター残り7分55秒に左コーナーで3ポイントシュートを放ったカワイ・レナードとの距離を詰めた。これでレナードはパチューリアの足を踏む形で着地してしまい、ロケッツ戦で負傷した左足首の状態を悪化させた。
着地した瞬間に痛みで顔をゆがめたレナードは、獲得したフリースロー2本を成功させた直後に交代し、それ以降はコートに戻ることができなかった。
問題視されているのはパチューリアの動きだ。跳躍してシュートを放ったレナードとの距離を詰めると、痛めている左足首の方にさらにワンステップ近づき、着地するスペースを消そうとしたようにも見える。
Was the play dirty? You be the judge. pic.twitter.com/LK2YBhVaMT
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2017年5月15日
故意かどうかは分からないが、非常に危険なプレーであることは確かだ。しかし、主審はパチューリアにテクニカルファウルも、フレイグラントファウルもコールしなかった。
レナードは試合後「彼が故意にやったとは思っていない。厳しいファウルだっただけ」とコメント。パチューリアも意図的なファウルではなかったと試合後に弁明している。
「やるべきことをやったまで。彼のシュートにチャレンジしたんだ。ファウルをコールされたとき、彼が倒れていたことに気づかなかった。何が起こったのか自分は見ていなかった。チームメートが相手のスクリーンに抑えられていたから自分がいくしかなかった。僕だってアスリートなんだ。ケガをした時の気持ちは分かるし、誰にもケガをしてもらいたくはない。相手チームの選手であってもね。彼が重傷でないことを祈る。僕たちは同じ選手だから。切り替えて前に進む」
今回のプレーに関しては、NBAが改めてプレー映像を分析し、パチューリアに何らかの処分を下す可能性はある。だが、スパーズにとっては、それよりもレナードが第2戦から出場できなくなれば最悪の痛手だ。トニー・パーカーに続きレナードも離脱となれば、このままウォリアーズが流れに一気に乗り、3年連続となるNBAファイナル進出を決める可能性は高い。