3x3ワールドカップ

エース落合がケガに見舞われるも、大会初勝利を挙げる

3人制バスケットボール『3×3』のワールドカップが6月18日、オランダのアムステルダムで開幕した。大会初日は男子の日本代表が登場。ラトビア、ブラジルと対戦した。

初戦の相手はラトビア。序盤から激しいフィジカルコンタクトが続き、落合知也のジャンプシュートで先制した後は得点が動かない。最初の2分を終えて1-0、両チームともチームファウルが4つに達する激戦となった。

当たりの激しさ、リバウンドでラトビアに譲らず、保岡龍斗のロング2ポイントシュート、ゴール下にダイブする小林大祐への合わせとオフェンスでも良いプレーが続くが、いずれも単発に終わり、相手を突き放すことができない。

フィジカルな展開で日本はよく食らいついたが、それでも残り2分半、10-10の場面からスタミナ切れを起こしてしまった。ディフェンスでのフットワークが鈍り、強引に放つ2ポイントシュートも決まらない。最後に突き放されて11-14、善戦しながらも敗れた。

その約2時間後に行われたブラジル戦も、開始2分で0-4と苦戦を強いられる。それでも日本はディフェンスで大崩れすることなく、その後は混戦に持ち込んでチャンスを待った。

残り4分、5-9と4点ビハインド。ここから日本が勝利への執念を見せる。きっかけを作ったのは『日本のエース』落合知也だった。相手のチェックを受けながら正面からの2ポイントシュートを沈めると、ノールックパスで保岡のイージーレイアップをアシスト。続いて落合が相手ディフェンス2人を引きつけ、ダイブした小林に小松昌弘が落ち着いてパスを通す見事なコンビネーションで9-9の同点に追いついた。

ここでリバウンド争いでの着地で落合が左の足首を痛め、プレー続行ができなくなってしまうが、ここから日本は3人で戦い抜く。勝負どころで集中が続かずイージーミスが出たブラジルに対し、日本は一つひとつのポゼッションを大事に戦い、残り30秒で小松がバスケット・カウントの2点プレーを決めて13-10とブラジルを突き放した。こうして日本が初勝利を挙げている。

3x3ワールドカップ

明日深夜には強豪オーストラリア、ポーランドと対戦

日本の入ったグループDの5チームはそれぞれ2試合を消化し、オーストラリアとラトビアを破ったポーランドが2勝、ラトビア、オーストラリア、日本が1勝1敗で並んでいる。グループ最強と見なされるオーストラリア、2勝のポーランドとの対戦は中1日を挟んで20日に行われる。両脇を抱えられてコートを離れた落合のケガが軽傷で済むことを願いたい。

大会2日目の今日は女子が登場。日本時間の深夜にフランス、スイスと対戦する。