アル・ホーフォードを絶賛「勝利に貢献できる選手」
現地10月5日、ウォリアーズはチェイス・センターにレイカーズを迎え、最初のプレシーズンゲームを戦った。終盤に振り切って111-103で勝利したが、レイカーズはレブロン・ジェームズとルカ・ドンチッチが欠場しており、ウォリアーズもステフィン・カリーとジミー・バトラーがプレーしたのは15分のみで、両チームともに調整がメインとなった。
それでもウォリアーズには良い兆候がいくつも見られた。一つはエースのカリーがわずか15分のプレーでフィールドゴール7本中5本成功の14得点とキレのある動きを披露したこと。また新戦力のアル・ホーフォードがベンチから14分の出場で3得点4リバウンド3アシスト1スティール3ブロックと、ウォリアーズでのデビュー戦で持ち前のマルチな働きを見せたことだ。
「バスケIQが高いのはすぐ分かるよね。優勝争いの局面でも勝利に貢献できる経験豊富な選手だ」と、カリーはホーフォードを絶賛した。
第1クォーター途中、ホーフォードが投入されて最初に記録したのはカリーへのアシストだった。トランジションでの攻めでカリーが外で待つホーフォードにボールを預ける。相手はホーフォードの3ポイントシュートを警戒して前に出ざるを得ない。それでもホーフォードはパス&ゴーでリムへと走ったカリーにパスを出し、あっさりとバスケット・カウントをもぎ取った。第2クォーター残り2分には、ピック&ポップから相手の寄せが遅いと見れば3ポイントシュートを迷わず打ち、これを決めている。
カリーのホーフォードへの称賛は止まらない。「どんなラインナップにもフィットして、スペースを作り出してくれるし、ディフェンスの存在感もすごい。多彩なセンターである彼との連携が向上すれば、僕やジミー、JK(ジョナサン・クミンガ)、ドレイモンド(グリーン)とどんなプレーができるのか楽しみだ」
ジョナサン・クミンガとモーゼス・ムーディーも活躍
さらには契約問題がこじれて混沌としたオフを過ごしたクミンガ、その同期のモーゼス・ムーディーも素晴らしいプレーを見せた。先発出場の期待に応え、15分の出場で19得点を記録したムーディーについて、カリーは「自信を持ってプレーする姿を見られてうれしい」と語る。
「若い選手は自分の出番がいつ来るか分からず、出場してもプレーできるのが8分なのか1分なのか分からない中で結果を出さなきゃならない。大変だけど、その経験の中で自信を培っていくしかない。彼はシュートスランプを経験し、調子が良いのにすぐ交代させられる悔しさも味わった。そういった経験をオフに持ち込んで成長したんだ。すごいよ」
そして、15分の出場で5得点6リバウンド4アシストと攻守に活躍したクミンガに対しても、その精神的な成熟を称えた。「彼はこれまでと何も変わらず、成長したいという意欲を持ってチームに戻って来た。彼がコートにいる1分1秒を必要以上に分析するつもりはない。大事なのはチームが勝つこと、そこで彼がどんな形であれ貢献できるかどうかだ。彼がしっかりバスケに向き合っているのを見てうれしく思うよ」
「プレシーズンゲームの内容を語ることにはあまり意味がない。それでも満員のアリーナのコートに戻り、試合のフィジカルとスピードを感じられたのは良かった」と、カリーは試合のディティールを語るのを拒んだが、良い手応えを得られているのは確かだ。
「僕個人で言えば、今日はプレータイムが短いと分かっていたけど、20分とか25分の出場でも良いプレーができたと思う。『もっとプレーしたかった』と感じられるのは良い兆候だよね。開幕まで2週間半、このまま調子を上げていきたい」