
宇都宮がA東京の驚異的な粘りを振り切る
10月3日にB1のレギュラーシーズンが開幕し、4日、5日の3日間にわたって各地で熱戦が繰り広げられた。
3日には昨シーズン王者の宇都宮ブレックスとアルバルク東京が、A東京の新しい本拠地となる『TOYOTA ARENA TOKYO』で他会場に先駆けて開幕戦を戦った。主力の多くが揃った宇都宮と、ケガ人やコンディション不良者が続出したA東京という、対照的なチーム事情の両者が戦った第1戦は、第1クォーター序盤こそ拮抗した試合展開になったが、宇都宮はグラント・ジェレットの3ポイントシュート成功を皮切りに、星川開聖やD.J・ニュービルの連続得点で流れを引き寄せ、第2クォーターで最大21点、相手を27点に抑える堅守を披露。その後も得点差を徐々に引き離し81-56で圧倒した。中1日をはさんで行われた第2戦は第1戦と打って変わって接戦となり、試合終了のブザーが鳴るまでどちらに勝利が転ぶかわからない試合展開となったが、宇都宮が守り切って66-64で勝利し、2シーズンぶりの開幕2連勝を飾った。
富永啓生を獲得し大きな注目を集めているレバンガ北海道は同4日、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの新本拠地『IGアリーナ』で開幕戦を戦った。ティップオフカンファレンスでシーズンにおける3ポイントシュート成功率50%達成を宣言した富永啓生は、名古屋Dの厳しいマークに苦戦を強いられて11本中1本成功の9.1%、わずか9得点。チームも56-68で敗れ、ほろ苦いデビュー戦となった。しかし2戦目はドワイト・ラモスが試合を決めるシュートを含む29得点と活躍し、81-77で勝利。富永も3ポイントシュートを警戒する相手の裏を突いてドライブから得点を積み重ね20得点と、スコアリング能力の高さを見せつけた。
千葉ジェッツはファイティングイーグルス名古屋に2連勝。第1戦はFE名古屋の高いインテンシティを誇るバスケットに手を焼き終盤までリードを許したが、若い選手が多く加入し、新しい指揮官のもとで成長をしているFE名古屋に対して巧みに試合を進め、82-79で逆転勝利を収めた。第2戦は自慢の攻撃力が爆発。渡邊雄太が21得点、富樫勇樹が18得点、注目ルーキーの瀬川琉久が21得点と日本人プレーヤー3人で60得点を挙げて102-76で勝利した。
B1第2節は10日から13日にかけて全国各地で実施される。
【B1第1節(10月3日)の試合結果】
A東京 56-81 宇都宮
【B1第1節(10月4日)の試合結果】
大阪 85-95 三遠
佐賀 92-68 滋賀
越谷 74-86 島根
A千葉 97-94 長崎
三河 58-75 群馬
京都 94-85 富山
FE名古屋 79-82 千葉J
名古屋D 68-56 北海道
仙台 86-76 茨城
SR渋谷 76-69 秋田
川崎 83-91 広島
琉球 75-77 横浜BC
【B1第1節(10月5日)の試合結果】
仙台 70-62 茨城
名古屋D 77-81 北海道
京都 91-96 富山
大阪 85-69 三遠
佐賀 97-91 滋賀
越谷 61-94 島根
A千葉 68-102 長崎
A東京 64-66 宇都宮
SR渋谷 86-69 秋田
三河 98-71 群馬
FE名古屋 76-102 千葉J
川崎 88-114 広島
琉球 75-79 横浜BC
【第1節終了時点での順位表】
◆東地区
1位:千葉J(2勝0敗)
2位:宇都宮(2勝0敗)
3位:SR渋谷(2勝0敗)
4位:仙台(2勝0敗)
5位:横浜BC(2勝0敗)
6位:北海道(1勝1敗)
7位:群馬(1勝1敗)
8位:A千葉(1勝1敗)
9位:茨城(0勝2敗)
10位:秋田(0勝2敗)
11位:A東京(0勝2敗)
12位:川崎(0勝2敗)
13位:越谷(0勝2敗)
◆西地区
1位:島根(2勝0敗)
2位:広島(2勝0敗)
3位:佐賀(2勝0敗)
4位:大阪(1勝1敗)
5位:京都(1勝1敗)
6位:富山(1勝1敗)
7位:三遠(1勝1敗)
8位:長崎(1勝1敗)
9位:三河(1勝1敗)
10位:名古屋D(1勝1敗)
11位:琉球(0勝2敗)
12位:FE名古屋(0勝2敗)
13位:滋賀(0勝2敗)