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完全復活のラブ、脅威のビッグ3が帰ってきた

敵地で2連敗を喫し、対戦成績を2勝2敗のタイとされホームへ戻って来たキャバリアーズ。ここでチームを救ったのは、第3戦と第4戦で本来の力を発揮できず、戦犯扱いを受けたケビン・ラブだった。

この試合、第1クォーターからキャバリアーズの攻撃力が牙を剥く。放ったシュートをすべて成功させ、ラブが12得点を挙げチームにリズムをもたらした。激しいディフェンスからターンオーバーを誘い、それを確実に得点につなげ17-3のランを決める。これでチームの歯車が噛み合うと、早々に先発メンバー全員が得点を挙げ、37-19と主導権を握った。

第2クォーターに入っても勢いは止まらない。控えメンバーのリチャード・ジェファーソンがカイル・ラウリーとのミスマッチを利用しアリウープを決め会場を盛り上げる。カイリー・アービングがターンオーバーからの速攻で3ポイントシュートを決めるなどラプターズを突き離し、前半を65-34という大差で折り返して早々に勝敗を決めてしまった。

なおも戦意を失わないラプターズではあったが、ビッグ3を擁するキャバリアーズの攻撃を止めることができず、最後までシュート精度が上がることはなかった。結果的に116-78という大差でキャバリアーズが勝利を手中に収めた。

ラブが25得点、アービングとレブロン・ジェームズがともに23得点を挙げ、ビッグ3が71得点と荒稼ぎ。ラブの完全復活によってバランスの良いオフェンス力が戻り、強固なディフェンスからのファストブレイクが光った。

ラプターズは完敗。第4戦で35得点を挙げたカイル・ラウリーが13得点、32得点を挙げたデマー・デローザンが14得点と、殊勲のヒーローが一転して大ブレーキとなった。また、第3戦と第4戦の合計で40リバウンドのビスマック・ビヨンボも4リバウンドと存在感を示せず。キャブスに王手を掛けられたラプターズ。まずは2勝しているホームに戻る27日の試合で、主力選手が立ち直ることが必要となる。

4戦で平均26ポイントを挙げてきた、エースのデローザン。キャバリアーズの強固なディフェンスに苦しめられ今シリーズ最少となる14得点にとどまった