
フィリップ・ペトルセフが試合序盤に相手を殴って退場
セルビアはエストニアに続きポルトガルも撃破し、ユーロバスケット開幕から2連勝を飾った。しかし、試合後の指揮官スベティスラフ・ペシッチは「知性と集中力、そして何より敬意を欠いた」と語り、憮然とした表情を隠さなかった。
「選手たちが今日の試合から学ぶだけの知性を備えていることを願うよ。勝つだけで良いなら何も言わないが、我々は勝てば満足するわけではない」
試合開始から5分とたたないうちに、フィリップ・ペトルセフがポジション争いで交錯したディエゴ・ブリトの腹を殴って退場となった。ブリトは試合後に「ボックスアウトで激しく行ったけど、バスケのプレーの範囲内だ。でも彼はカッとなってそこを踏み越えた。対戦相手の退場は残念な気持ちもあるけど、審判は正しい判断をしたと思う」と振り返る。
指揮官ペシッチもペトルセフの愚かな行為に容赦がなかった。「バスケではなく規律、そしてリスペクトの問題だ。私がコーチを務める限り、あんな行為は容認しない。フィリップがここから学ぶことを願っている」
ペトルセフの退場がチームに衝撃を与え、さらに前半終了間際にはボグダン・ボグダノビッチがハムストリングを痛めて試合を退いた。ポルトガルは開幕戦でチェコ相手にユーロバスケットで実に18年ぶりの勝利を挙げており、セルビア相手に一矢報いようとハードワークに徹していた。
前半終わり間際までポルトガルは優勝候補にしぶとく食らい付いていた。それでも前半残り3分、37-33の場面からハーフタイムを挟んでの5分間でニコラ・ヨキッチが13連続得点を挙げて、一人で13-2のランを作り出してポルトガルを突き放す。その後もポルトガルが勢いに乗ろうとするたびにヨキッチが好プレーを見せ、10点前後のリードを最後までキープし、最終スコア80-69でセルビアを勝利に導いた。
ヨキッチは23分の出場でフィールドゴール10本中8本成功、23得点10リバウンド3アシストを記録。少なくともグループフェイズでは、チームが多少揺らいだところでヨキッチの盤石の安定感があれば危なげなく勝つことができる。
しかし、大会のこの先を考えれば指揮官ペシッチが危機感を抱くのは当然だ。次のラトビア戦でチームとして立て直せるかが問われる。またボグダノビッチの状態も気になるところだ。