メルウィン・パンツァー

3ポイントシュートを囮に使うなど多彩な攻めを展開

ユーロバスケット大会3日目、ドイツとスウェーデンの対戦は、戦力に勝るドイツが105-83で連勝しました。試合開始から一度もリードを譲らない完勝でしたが、NBAプレーヤーのペレ・ラーソンの欠場もありながらオフェンス面ではドイツに負けずとも劣らないクオリティの高さを見せたスウェーデンの健闘も光りました。

ドイツはボールを持てば止められないフランツ・ワグナーへのパスを囮にしてマウロ・ローが3本、デニス・シュルーダーが3本の3ポイントシュートを決めるなど、チームとして22本中11本成功を決めた3ポイントシュートの精度が勝因でした。

ただ、3ポイントシュートを有効活用したオフェンスという点でスウェーデンはドイツよりも魅力的なパフォーマンスを見せました。初戦のフィンランド戦で28得点を取ったルドヴィク・ハカンソンが徹底マークを受けると、その隙を突くようにメルウィン・パンツァーが6本中5本、トビアス・ボルグが3本、バーラ・ンジェも2本と3ポイントシュートを決め、チームで35本のアテンプトから13本を成功させました。

この全員がガードの選手で、ハンドラーとしてディフェンスと駆け引きをしてのプルアップもあれば、オフボールムーブでマークを引き剥がしてのキャッチ&シュートもあり、全員が試合展開に応じて役割を変えながらプレーし、ドイツに的を絞らせません。シュートに強みがあるチームですが、特定のシューターにボールを集めるのではなく、コンボガードを並べてハンドラーとしてもシューターとしても機能させるのは魅力的な形でした。

また、アウトサイドに広げてインサイドへのフィニッシュに繋げるのはもちろん、ドライブからキックアウトパスのフェイクでエンドラインのカッティングにパスを合わせるなど、3ポイントシュートを囮に使ったプレーも多彩に散りばめ、オフェンスの構築力の高さが際立っていました。

ドイツもスモールラインナップでスイッチを多用するディフェンスで対抗したものの、最後までスウェーデンのオフェンスを止めるのは難しく、試合開始から終了まで点の取り合いとなりました。フィニッシュ精度の差でドイツが大きくリードしたものの、ゲームプラン通りの試合ができたわけではありません。

ただ、スウェーデンは魅惑のバスケを見せてはいても開幕から連敗を喫し、ここからのイギリスとモンテネグロとの対戦が予選突破のカギとなります。魅力的なバスケはまだまだ向上の余地を残すだけに、ここからの巻き返しでさらなる成長を期待したいチームです。