
ラトビア代表のポルジンギスは10得点と不発
2023年のワールドカップで5位に躍進したラトビアと、アルペラン・シェングンを筆頭に数多くのNBAプレーヤーを揃えたトルコ。強豪同士の対決となったグループAの一戦は、終始リードを保ったトルコが93-73で好スタートを切りました。
トルコはシェングンが華麗なポストムーブでインサイドを攻略すると、そこから中を固められてもキックアウトパスで3ポイントシュートをアシストし、16得点8リバウンド7アシストを記録。起点としてもフィニッシャーとしても強さを発揮しました。そのキックアウトパスからケナン・シパイが3ポイントシュート5本すべてを決めきり、効果的に得点を積み上げました。
また、ラトビアのピック&ロールディフェンスの拙さを突いたジェディ・オスマンが4本、シェーン・ラーキンが見事なステップバックも含めて3本を決めるなど、3ポイントシュートをチームで25本中15本成功と60%の高確率で決めての圧勝となりました。単に成功率が高かったのではなく、ラーキンとシェングンを中心にしたプレーメークからオープンショットを作っており、しかもオフェンスリバウンドはラトビアのディフェンスリバウンドと同じ12とセカンドチャンスの強さも光りました。
ラトビアはワールドカップではケガで不在だったクリスタプス・ポルジンギスがフィールドゴール成功率25%で10得点4リバウンド。これに対してターンオーバーは6とチームオフェンスが噛み合わず。加えてオフェンスの中心となるアルトゥールス・ジャガルスが後半開始直後にケガで離脱してしまい、逆転のきっかけを作れませんでした。
20点の差がありながら、アシストはトルコの19を上回る20とパスワークからチャンスを作る形は見事でしたが、シェングンやアデム・ボナが守るインサイドを攻めきれず、タフな3ポイントシュートも増えていきました。正確なシュートが売りのラトビアですが、崩し切れない中では成功率も上がらず、完敗を喫しました。
ユーロバスケットは6チームで予選リーグを戦い、4チームが決勝トーナメントへ進めます。そのため大会の中で連動性を高めてチーム力を上げていくのも重要です。好調だったトルコと不調だったラトビア。初戦は対照的な内容でしたが、決勝トーナメントへ向けてどのようにチームが変化していくのかも楽しみな要素です。