
「ヨーロッパでのプレーは後回しにする必要がある」
ヨナス・バランチュナスがナゲッツでプレーすることを明言した。
ナゲッツはダリオ・シャリッチとのトレードでキングスからバランスチュナスを獲得。33歳のベテランセンターは昨シーズンまでNBAに13年間在籍し、キャリア通算で平均13.1得点、9.3リバウンドと十分な実績を誇る。近年は全盛期ほどのインパクトを欠くものの、それでもナゲッツの大きな課題であるニコラ・ヨキッチの控えとして満足のいく補強となった。 だが、このトレードが明らかになる以前から、リトアニア出身のバランチュナスはヨーロッパに戻り、ギリシャの名門パナシナイコスへの加入に興味を持っていると報じられていた。一方で現在の彼はナゲッツの契約下にあり、パナシナイコスへの加入実現にはバイアウトなど、何からの形でナゲッツが契約解除に応じる必要がある。
数日前、ナゲッツの編成部門を担うベン・テンザーは、バランチュナス放出の考えはないと地元ラジオ番組に出演した際に強調していた。「具体的なことをすべて語るつもりはないが、私の立場では何も問題はない。彼はNBAの契約を結んでおり、それを尊重する兆候があった。正直に言って、外で起きていることを心配する必要はない」
こうした状況の中、ついにバランチュナス本人は『BASKET NEWS』の取材の際にナゲッツ残留の意思を表明した。「ナゲッツが私を引き留める決断を下した今、来シーズンの状況を明確にしておきたい。故郷に近いパナシナイコスでプレーする考えは魅力的だったが、それは後回しにする必要がある。新シーズン、ナゲッツとの契約を遂行することに専念し、NBA優勝のために全力を尽くす」
バランチュナスの契約は残り2年間で、最終年である2026-27シーズンはチームオプションとなっている。また来夏に去就が騒がしくなる可能性は十分にあるが、少なくとも新シーズンに向けて余計な雑音はなくなった。
今オフのナゲッツは、生え抜きの主力であるマイケル・ポーターJr.を放出したが、キャム・ジョンソン、バランチュナス、ティム・ハーダウェイJr.に出戻りのブルース・ブラウンと実力者を獲得しており、チーム力の確かな底上げに成功している。