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攻守ともに圧倒したセルティックスのチームバスケット

セルティックスとブルズのプレーオフ1回戦、3勝2敗と王手をかけたセルティックスが105-83で快勝した。

セルティックスは粘り強い1対1のディフェンスと、オフ・ザ・ボールの動きからイージーシュートを重ねていく。ブルズはジミー・バトラーがタフショットを次々と沈め、第1クォーターだけで10得点を挙げるも、効率の良いオフェンスが機能したセルティックスが上回る。

そして第2クォーター、セカンドユニットの時間帯でブルズを突き放す。トランジションからノーマークを作ったマーカス・スマートの3ポイントシュート、インサイドにディフェンスを収縮させてからのテリー・ロジアーの3ポイントシュートが決まり、38-25と点差を広げた。こうしてセルティックが安定したプレーでリードを保ち、54-41で前半を終えた。

迎えた後半、セルティックスが攻守にブルズを圧倒する。エイブリー・ブラッドリーが持ち前の守備力を発揮し、バトラーからオフェンスファウルを誘発。オフェンスの中心となっていたバトラーが抑えられ、ドウェイン・ウェイドに攻撃の軸をシフトするも、セルティックスの素早い寄せによりタフショットを強いられ得点が伸びない。

セルティックスは守備から攻撃へとスムーズにつなぎ、素早いボールムーブでノーマークを作り出して確実にシュートを沈めていく。残り7分、ウェイドのシュートミスから走ったセルティックスがブラッドリーの3ポイントシュートで点差を20に乗せた。

攻守に貢献したブラッドリー「これがあるべき形だ」

ブラッドリーが本職のディフェンス以上にオフェンスで存在感を見せ、第3クォーターだけで13得点を挙げる。第3クォーターを終えた時点で88-59、早々に勝負を決めた。

ゲームハイの24得点を挙げたブラッドリーは、「ハードにプレーし、先にパンチを当てたチームが有利だし、試合のトーンを決められる。今夜の試合でウチがやったことだ」と試合を振り返り、「みんな勝利を喜んでいるし、笑顔も絶えない。これがあるべき形だよ」とチームの雰囲気の良さを語った。

セルティックスは先発の5人全員が2桁得点を挙げた。また洗練されたボールムーブ、オフ・ザ・ボールの動きによって、ブルズ(13)の倍以上となる28アシストをチームで記録した。

これでシーズンが終了したバトラーは、「(ラジョン)ロンドの欠場は言い訳にはならない。シュートを外した自分たちの責任」と語る。トレードの噂については、「分からない。家に帰って夕食を食べて、これから家族と話し合うさ」と多くを語らなかった。

トーマスの不幸もあり、2連敗スタートとなったセルティックスだったが、東カンファレンス1位の力を見せ付け、そこから4連勝で準決勝進出を決めた。

準決勝はジョン・ウォール、ブラッドリー・ビールを擁し、ホークスを4勝2敗で退けたウィザーズと対戦する。