JJ・レディック

3ポイントシュート成功数の球団新記録を達成

昨シーズンに続いて今シーズンもカンファレンス・セミファイナル敗退となったセブンティシクサーズ。来シーズンに向け、まずはブレット・ブラウン体制を継続させるかどうかを決めなければならないが、主力でフリーエージェントの権利を手にする選手も少なくない。

ジミー・バトラー、トバイアス・ハリスが再契約を希望するかは未定だが、同じくフリーエージェントになるベテランのJJ・レディックは、早くもチームに戻ることを希望。レディックは、『The Philly Inquirer』に「もちろん、戻ってきたい」と語った。

「この気持ちを隠そうと思ったことはない。シクサーズに戻りたい。ここでキャリアを終えたいと思っている」

レディックは、2017年のオフに2300万ドル(約25億円)で単年契約を結び、昨年のオフに再び単年契約を締結。今シーズン序盤は、2年目のマーケル・フルツ(マジック)を先発に起用する球団の方針を受け入れてセカンドユニットに配置換えとなったが、フルツが負傷により戦線を離脱してからは先発に戻った。そして、今シーズンはキャリアハイとなる平均18.1得点、フィールドゴール成功率44.0%、3ポイントシュート成功率39.7%を記録。年間3ポイントシュート成功数もリーグ7位の240本を記録し、2004-05シーズンにカイル・コーバーが記録した球団記録(226本)を更新した。

今年の6月に35歳になるが、まだコンディションに衰えは見られない。契約年数、年俸など、細かな条件は交渉が解禁されてからになるものの、残りのキャリアをシクサーズで過ごしたいという宣言は、ファンにとってはうれしいものだろう。またレディックは、ラプターズとのシリーズ敗退が決まった後、チームの絆について聞かれ、言葉に詰まりながらこう語った。

「僕たちがプレーしているのはチームスポーツ。チームスポーツの良さは、人と繋がれること。これが、このゲームを素晴らしいものにしている要因で、僕がバスケットボールを楽しめている理由でもある。チームメートやコーチだけとではなくて、サポートスタッフ、トレーナー、映像分析担当のスタッフも含めて、50人から70人くらいの人間と繋がっている。ロッカールームに戻って、シーズンを振り返る時に最初に頭をよぎるのは、家族同然の彼らと、毎日のように顔を合わせられなくなるということ。それを考えると、感傷的になってしまう」

他のフリーエージェント選手の動向にもよるだろうが、彼の熱い思いに球団がどう応えるのか、7月の交渉の行方を見守りたい。