「非常に良い形のエンディングを迎えられると思う」
ウォリアーズのデマーカス・カズンズは、クリッパーズとのファーストラウンド第2戦で左大腿四頭筋の断裂という重傷を負った。幸いにも手術は不要と診断されたが、今シーズン中の復帰は難しいという見方が大半を占めている。にもかかわらず、カズンズはプレーオフ中の復帰をあきらめていない。
5月6日、カズンズはチーム練習後、『The Undefeated』に「休んでいるつもりはない。それが自分の目標」と語った。
「現実的な話かどうかは分からない。でも、自分は休むつもりはないんだ。現状は、悪い映画のような状況になっているけれど、非常に良い形のエンディングを迎えられると思う。待っていてもらいたい」
2018年1月下旬に左アキレス腱を断裂した時と比べれば、カズンズの精神状態は良好な様子。本人は、「今回のケガについて説明を受けてから、気持ちの面では問題ないんだ」と言う。「医師から詳しい説明を受けて、それで詳しく理解できたことも大きい。それからいろいろと考えている。これまでと同じように、必死に努力するよ。ケガをしてしまったのは残念だけれど、前のような状態ではない。タイミングは最悪だったけどね。でも、これは試合の一部であって、誰にでも起こることだから」
負傷直後こそ、今シーズン絶望という報道にショックを受けたカズンズだったが、練習ではジャンプシュートを打てるまでに回復している。
「あまりにも多くの意見が飛び交っている。みんな、まるで全てを把握できているかのように伝えている。自分が医師のような口ぶりでね。とにかく黙って、見ていてもらいたい。あとは、自分がやるだけだから」とも語ったカズンズは、今シーズン終了後にフリーエージェントになる。おそらくウォリアーズでプレーするのは今シーズン限りになるだろう。それでも、近くで支えてくれているチームメートに対する感謝の気持ちは強いようだ。
「若い選手からは、自分が良い影響を与えていると言ってもらえているんだ。これまで自分にそんな言葉をかけてくれた選手は一人もいなかった。本当にうれしいね。それに、自分だからこそ、今のような困難に立ち向かえるとも言ってもらえた。自分なら克服できるともね。チームのみんなは、自分のハート、気持ち、意欲を分かってくれている。今回のようなケガは、前にも乗り越えてきたんだ」
「家族と、チームが自分を支えてくれている。もう最悪なパートは乗り越えられた気がしている。何をすべきかは分かっている。どうすれば良いのかも分かっている。あとは、自分がそのパートを担うだけだから」
もしカズンズがプレーオフ中に復帰できるとしたら、6月のNBAファイナルが最有力だろう。奇跡が起き、最高のエンディングが見られるかどうか、その時を待ちたい。