勝てば6位に「プレーインは良いものではない」
現地4月13日のレギュラーシーズン最終戦で、ウォリアーズはホームでクリッパーズと対戦する。クリッパーズは49勝32敗で西カンファレンス5位、ウォリアーズは48勝33敗で6位。ウォリアーズはここで敗れるとティンバーウルブズに逆転されてプレーイン圏内の7位に転落する可能性が高く、それを回避するために必勝を期す。
トレードデッドラインまで25勝26敗、その後は24勝6敗とシーズン後半に鮮やかな復活を遂げたウォリアーズは、この位置にいるだけでも上出来と言えるが、『王朝』を築いてきた選手たちが見据えるのはさらに上だ。1年前にはプレーインでキングスに敗れてシーズンを終え、その悪いイメージを思い出したくはないだろう。さらに現実的な問題として、プレーインの消耗を避け、心身のコンディションを整えるための休養を必要としている。
「プレーインはワイルドだからね。何度か経験したけど、僕らにとって良いものではなかった」とステフィン・カリーは言う。だからこそ、ホーム最終戦でクリッパーズを破り、プレーオフ進出を決めたい。
「GAME7の雰囲気になるだろうね」とカリーは言うが、プレーオフでの『GAME7』を数多く経験しているカリーは、必要以上に張り詰めるのではなく、いつもと同じ精神状態でこの試合を迎えたいと思っている。
「あまり大袈裟なことを言うつもりはないよ。勝てばいいんだから、プレーオフ進出を決められるかどうかは自分たち次第だ。もし負ければ、運を天に任せるしかない」
今シーズンここまでクリッパーズには3戦全敗と相性が悪いが、その3試合は10月、11月、12月とジミー・バトラー加入より前に行われたもの。今のウォリアーズは苦手意識を持つことなく、この試合に臨めるはずだ。
カリーは現地4月11日のトレイルブレイザーズ戦で右手の指を痛め、一度はロッカールームに下がって応急処置を受けたが、その後に復帰。大差を付けた第4クォーターはプレーせず、それまで27分の出場で14得点とスタッツは低調だったが、「今日痛めたばかりだから痛いけど、長く続くものじゃない。クリッパーズ戦には出場できる」と問題ないことを強調した。
一方のクリッパーズは、勝てばプレーオフ初戦をホームで戦える4位浮上の可能性があり、最終戦でメンバーを落とすことは考えられない。クリッパーズのオフェンスを牽引するジェームズ・ハーデンは、4月に入って平均23.7得点、10.2アシストと絶好調で、カワイ・レナードも3月以降はコンスタントにレベルの高いプレーを見せて、プレーオフに向けて仕上がっている。
ハーデンは「どの試合も大事で、今回もその一つ。楽しみな試合だ」と不必要な論争を起こそうとはしないが、キャリアを通じてウォリアーズとライバル関係にあるだけに、ここで最高のパフォーマンスを見せてプレーオフに弾みを付けたいだろう。ハーデンはこう締めくくった。「集中して、チームとして高い遂行力を見せたい。それは僕から始まる。しっかりと準備して臨みたい」