アメリカは男子8位、女子33位と苦戦
2020年に開催される東京オリンピックの正式種目となった3人制バスケットボール『3×3』。その出場権を獲得するため、世界中で数多くの公式戦が開催されている。そんな中、USAバスケットボールは、飲料メーカーの『Red Bull』と共同で、3×3のイベントを国内で開催することを発表した。
3×3では出場した大会での結果に応じて選手個人へポイントが加算され、合計ポイントで決まる国際バスケットボール連盟(FIBA)国別ランキングにより、8枠しかない五輪出場権を争う。開催国の日本は、男女ともに出場権が与えられたため、残る枠は7つと出場権争いは熾烈を極める。ランキングを上げるためには、選手個々が可能な限り多くの大会に出場し、ポイントを稼ぐことが重要になる。そこでUSAバスケットボールは、『Red Bull』との大会共催を発表した、というわけだ。
『3×3』の興味深いところは、5人制のバスケットボールでは世界トップであるアメリカが、必ずしもランキング上位にいないこと。5月2日の時点での国別ランキングを見ると、男子の1位はセルビア、女子の1位は中国。アメリカはというと、男子は8位、女子は33位と苦戦している。ちなみに日本はオリンピックに向けた取り組みを早期から実施したことで、男子が5位、女子は7位にランクインと健闘している。
USAバスケットボールによれば、今週末にラスベガスで男子と女子のの国内選手権を開催し、来月から『Red Bull 3Xシリーズ』と銘打った予選トーナメント20大会が行われるとのこと。バスケ大国のアメリカが、東京オリンピックでの『3×3』出場権を獲得できるかどうか、世界ランキングの移り変わりに注目したい。