トップ8まで残ったサラゴサで中心選手を担う

欧州女子最高峰リーグの『ユーロリーグ ウィメン』の優勝候補が6チームにまで絞られた。同リーグの開催方式は変則的で、ファーストラウンドが4組のグループで実施され、そこから最下位チームを除く全11チームが2次ラウンドに進出。2グループに分かれて行われる同ラウンドは、グループの上位2チームが準決勝行きとなるプレーイン、3位と4位チームが準々決勝行きをかけたプレーインでそれぞれ対決する。準決勝プレーインの敗者と準々決勝プレーインの勝者が対決する準々決勝は4月10日に行われる。

シーズンのクライマックスが近づく中、同リーグではMVPや守備MVPなどアワードに関連したファン投票を実施しており、シーズンにおける優れた選手を決める『Team of the Season』の第1回投票結果が発表された。

同賞はバックコート、フロントコートの2部門に分かれており、バックコート部門ではフランス代表のギャビー・ウィリアムズ、フロントコート部門ではベルギー代表のエマ・ミースマン、共に世界有数のスター選手がトップの得票数を獲得している。

注目すべきは、パリ五輪女子日本代表の馬瓜ステファニーが、フロントコート部門で2位にランクインしていることだ。今シーズン、馬瓜はスペインのカサデモン・サラゴサに所属。サラゴサは準々決勝プレーインで惜しくも敗れたが、馬瓜は14試合出場で共にチームトップの平均26.5分出場と11.6得点を含む2.9リバウンド、1.5アシスト、3ポイントシュート成功率39.5%というスタッツを挙げる中心選手として活躍していた。

当然のようにユーロリーグは、欧州を中心に世界各国のスター選手が集っている。馬瓜に次いでフロントコート部門3位にランクインしているのは、アメリカ代表で3個の五輪金メダルを獲得しているティナ・チャールズ。上位にランクインしている選手はみな、国際舞台で確固たる実績を残している選手たちばかりだ。

投票の締め切りは中央ヨーロッパ時間で3月24日の正午となる。最終的な各賞は、ユーロリーグ出場チームのコーチ、チームキャプテン、メディア、ファン投票の合計によって決められるが、馬瓜が最終的にどんな順位になるか興味深い。