ジミー・バトラー

終盤に猛追を浴びるも、勝負どころでミスせず勝利

東カンファレンス・セミファイナル第1戦で、カワイ・レナードにプレーオフでのキャリアハイとなる45得点を許したセブンティシクサーズは、第2戦でレナードにベン・シモンズ、第1戦で29得点を決めたパスカル・シアカムにジョエル・エンビード、そして司令塔のカイル・ラウリーにジミー・バトラーをガードさせた。

シクサーズは、第1クォーターのラプターズのフィールドゴール成功率をわずか29.2%(24本中7本)に抑えることに成功。また、試合を通してラプターズのフィールドゴール成功率を36.3%、3ポイントシュート成功率を27%に抑えた以外にも、リバウンドでも53-36で上回り、94-89で勝利してシリーズの対戦成績を1勝1敗のイーブンに戻した。

レナードは35得点を記録したが、第1戦との違いは本人が一番理解している。試合後レナードは「すごく良い仕事をした彼らを称えるべき。シモンズはリーチがあって良い選手だ」と、潔く負けを認めた。

オフェンスでは、バトラーがチームハイの30得点11リバウンド5アシストを記録して牽引。第4クォーター終盤にはラウリーの連続3ポイントシュートで猛追され、1ポゼッションを争う接戦に持ち込まれたが、勝負どころのオフェンスでミスをせずに勝ちきった。

シクサーズがトロントでの試合で勝利するのは2012年11月以来のこと。バトラーは試合後の会見で「みんなは自分たちがトロントで勝てていなかったと言うだろうけれど、大したことではない。どれだけここで負けたとか、そういう話は関係ない」と答え、「次はホームでの試合になる。相手も、今日の自分たちのように修正してくるだろうけど、しっかり守って、ターンオーバーに気をつければ、自分たちは問題ない」と、自信を示した。

シアカムとマッチアップしたエンビードは、胃腸炎で万全ではなかったが、勝負どころでのバンクショットを含む12得点6リバウンド5アシストで勝利に貢献。試合前には点滴治療を受けていたが、試合を欠場する考えは毛頭なかったという。

「自分はチームメートのために、毎試合に出場して、ハードにプレーしたい。今日は、チームにとって大きな試合だった。第1戦後、チーム全員が勝つチャンスはあったと感じた。試合中にいくつか修正できていたら勝てていたと思った。今日は、それを実行に移せた。それが何よりも大事なこと。次はホームに戻って、やるべきことをやるだけ」

ホームで敗れたラプターズの修正に、シクサーズが対応できるかどうか。フィラデルフィアでの第3戦も、熱戦が期待される。