ウェンバニャマに続いてフォックスも離脱することに
ディアロン・フォックスは今シーズンを通して左手小指の腱を痛めながらプレーを続けてきたが、来シーズンを万全な状態で迎えるためにこのタイミングで手術を行うことを決めた。キングスで45試合、2月にトレードされたスパーズで17試合に出場したところで、自身初の移籍を伴うシーズンが終了することになる。
現地3月12日のマーベリックス戦で32得点を挙げてチームに勝利をもたらしたフォックスは、このケガについて「トレーニングキャンプ2日目にケガをして、今シーズンはずっとこの状態でプレーしている。60得点して、次の日に49得点した時もずっと痛みはあった。指も含めて身体のどこにも痛みがなくプレーできるのが一番良いけど、そうもいかない」と語っている。
痛みを抱えたままプレーを続けてきたが状態は良くならず、手術を行うことになった。スパーズはヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチが病気療養中でチームを離れており、ビクター・ウェンバニャマも深部静脈血栓症と診断されて今シーズンはもう出場しない。
スパーズは27勝37敗で西カンファレンス12位。このチームはあからさまに負けに行くことはないだろうが、平均24.3得点のウェンバニャマと19.7得点のフォックスという得点上位2人を欠いては、ここから成績を上げるような戦いはなかなか期待できない。
それでも残された選手にとって、シーズン終盤戦は自分の価値をあらためて示すための戦いとなる。これまでのスパーズはサラリーキャップにもロスター枠にも余裕があったが、もはや再建チームではなく『勝つための』編成が行われる。数年以内に優勝を目指せるチームのコアに据えられ続けるためには、それだけのポテンシャルを証明しなければならない。
ウェンバニャマ離脱後にパフォーマンスを上げているデビン・バッセルを筆頭に、残る選手たちが最後まで見応えあるバスケを展開することを期待したい。