ここ6試合で5勝、プレーインも狙える位置に

現地3月3日、トレイルブレイザーズはアウェーでセブンティシクサーズと対戦。リードを許して前半を終えたが、後半わずか41失点と守備を立て直し、119-102と快勝している。

この前日、ブレイザーズはリーグ最高勝率のキャバリアーズ相手にオーバータイムで惜しくも敗れている。金星を逃した落胆に加えてアウェーでの連戦と心身ともにタフな状況だったが、インテンシティの高いプレーでシクサーズを圧倒した。

チャウンシー・ビラップスヘッドコーチは、まず選手のハードワークを称えた。「タフな試合になるのは分かっていた。昨日は3時間に及ぶ試合をやり、その後に移動があった。だから試合で本来のプレーをするのに少し時間がかかるとかもしれないと思っていたが、チームはよく踏ん張ってくれた。みんなが良いプレーをした。ハードかつ、お互いのためにプレーし、素晴らしいチームでの勝利だった」

ブレイザーズのエース、アンファニー・サイモンズは34得点で勝利の立役者となった。勝因として「試合を通してとても良いディフェンスができた。特にオフェンスの調子が悪い時、ディフェンスで踏ん張れることは大きい」と堅守を挙げている。

振り返ればトレード期限間近のブレイザーズは、ジェレミー・グラントなどベテランを中心に複数の主力を放出すべきと見られていたが、チームは最終的にロスターのテコ入れを実施せず。この選択を消極的と見る意見も少なくなかったが、トレードデッドライン以降はティンバーウルブズとナゲッツとの連戦にレイカーズと強豪相手の4連敗はあったが、ここ6試合で5勝と持ち直しており、継続性を選択したことによるチームとしての成熟が結果に出てきている。

サイモンズはチームの成熟について「僕たちは自分たちのプレーを試合ごとに修正することで、一人ひとりが自分のこなす役割を理解している」と語る。

現在、ブレイザーズは28勝34敗で西カンファレンス12位。プレーイン・トーナメント最後の切符となる10位のマーベリックスとは4ゲーム差だが、マブスはカイリー・アービングまで離脱して満身創痍であることを考えれば、射程圏内とも言える。現地5日にはセルティックス、7日にはサンダー相手にそれぞれアウェーゲームと難関が待ち構えるが、サイモンズはセルティックス戦に向け「彼らはチャンピオンであり、僕らはしっかりと準備をするだけ。常に同じスタイルで戦ってきており、自分たちのプレーをして、その結果を受け入れるだけだ」と意気込む。

いつも通りの自分たちのプレーで遂行し、強豪から白星をつかむことができれば、ブレイザーズは大きな上昇気流に乗ることができる。