ドンチッチ「まだもう少し時間がかかると思う」
ロサンゼルスを襲った山火事のために延期とされていた試合が組み込まれたため、オールスターブレイクが他チームより先んじて明けたレイカーズとホーネッツは、いずれも中断期間があったことでリズムをつかめず、シュートは決まらずターンオーバーを連発という大味な試合展開となった。
それでも心身ともに休養十分とあって選手たちは意欲的に動き、アグレッシブにプレーし続ける。こうして少しずつレイカーズが地力を発揮し、優位を固めていったのだが、第3クォーター残り3分のアクシデントで試合はひっくり返ってしまった。
思い切りの良いドライブでリムを狙ったオースティン・リーブスは、ボールを下げて相手ディフェンスを抜いたところで接触を受けた。しかし、これがノーコールだったことで審判に暴言を吐いて退場になってしまった。
この時点でレイカーズは第1クォーター中盤からずっとリードを守っており、スコアは65-58だった。ただ、そこからレブロン・ジェームズが「少し委縮してしまった。リーブスを失うのは大きいからね」と振り返る3分間が経過して第3クォーターが終わった時には、66-69と逆転を許していた。
注目のルカ・ドンチッチは14得点11リバウンド8アシストとトリプル・ダブルに近いスタッツは残したものの、フィールドゴール18本中成功わずか5本、ターンオーバー6と効率は悪かった。特に第1クォーターだけでターンオーバーを5つ記録し、その後は立て直したものの決して良い出来ではなかった。ドンチッチ自身「まだもう少し時間がかかると思う」と語っている。
孤軍奮闘のレブロン「一つひとつ何とかしていく」
それでもレブロン-ドンチッチ体制では、どちらか一人が爆発すれば十分だ。その片鱗は第4クォーターのレブロンの猛攻に見られた。ホーネッツの守備網を彼にすり抜けてイージーなゴール下を決めたかと思えば、見えていなくても背後からのブロックを予期してリバースレイアップに持ち込み、高い跳躍からウインドミルのダンクも叩き込む。第4クォーターのレブロンは16得点と圧倒的な存在感を見せた。
しかし、それは早すぎた。第4クォーターは12分フル出場、残り9分からの3分間で6本のフィールドゴールをすべて沈めて11得点を挙げたものの、ドンチッチのシュートタッチが低調なままで、リーブスも退場していてはその先が続かない。最後はリードチェンジを繰り返す大熱戦となり、4点ビハインドの残り14秒からレブロンが3ポイントシュートを沈めて1点差に迫ったが、最後にレブロンが放った2本のシュートはいずれもリングに嫌われ、97-100での敗戦となった。
「我々のオフェンスはひどいものだった」と指揮官JJ・レディックは言う。「そのいくつかは予想されたものだが、残りは不注意、スペーシングの悪さ、遂行力に問題があった。ただ、あまり考えすぎずに先に進みたい。選手たちが勝つために必死になって戦ったのは間違いないからだ」
レブロンは「最後のシュートは悪くはなかったんだが、決まらなかった。今日は全体を通して良いシュートが打てていた」と話し、こう続けた。「レディックも言っていたように、僕らは前に進む。残りのシーズンとポストシーズンに向けてやるべきことは多いが、一つひとつ何とかしていくしかない。今日は何日かの休養があったおかげでフルにプレーできたのは良かったとしよう」