大舞台へと駒を進めた富山グラウジーズ、大塚裕土は「まだ全然納得できていない」

2019/04/25
Bリーグ&国内
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大塚裕土

「僕はもっとチームに貢献できると思っている」

富山グラウジーズはBリーグ3年目にして初のチャンピオンシップ進出を成し遂げた。最終節を迎えた時点で自力での進出はなく、三遠ネオフェニックスに連勝して、他会場の結果を待った。名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合は延長にもつれ、京都ハンナリーズの試合は最後のフリースローが明暗を分ける、どちらも最後まで勝敗が読めない展開に。「ハラハラしながら見ていました。結果が出て、決まったんだなあとホッとしました。クラブとしての目標は達成できて、歴史を作れたと思います」。そう語るのは大塚裕土だ。

富山は多くの選手を入れ替えるチーム刷新を経て今シーズンの開幕に臨み、常に勝率5割をキープ。残留争いに巻き込まれた過去2シーズンとは異なる戦いを演じた。もっとも、宇都直輝と大塚のバックコートコンビは、タイムシェアを徹底する指揮官ドナルド・ベックの起用法もありプレータイムを減らし、新たなスタイルへの順応に手間取った面もある。

だからこそ大塚も、目標達成に安堵するとともに「でも、個人としてはまだ全然納得できていない」と来たるべきチャンピオンシップに闘志を燃やす。

「最終節は両日とも無得点に終わりました。スタッツ的にも僕はもっとチームに貢献できると思っていて、あまりポジティブな感じではなかったです。3ポイントシュートやフリースローで数字は残していますが、メンタル的には『もっとできる』という悔しさが残っています。次に繋がったということで、そこで個人としても満足できるようなパフォーマンスを見せたいです」

大塚裕土

「アリーナがシーンとなる瞬間を数多く作りたい」

そんな大塚にチャンピオンシップで富山が「ここだけは負けない」ポイントを書いてもらった。彼が書いたのは『インサイドの強さ』。重量級センターとしてリーグ屈指の力を備えるジョシュア・スミスを軸にするバスケットに、レギュラーシーズンの60試合を通して磨きを掛けてきた。「インサイドから外に出すのは他のチームもやっていることですが、自分としては相手の警戒がインサイドに寄れば僕がオープンになりますし、僕が囮になって彼が生きる道もたくさんあります」と、大塚はその精度に自信を持っている。

「自分がしっかりバスケットIQを高く持って、集中して彼を良い方向に繋げていけば、自分のステータスも上がります。そこは僕自身が引っ張っていきたいと思います」

クォーターファイナルで対戦するのはリーグ最高勝率を残した第1シードの千葉ジェッツ。レギュラーシーズンの最後の最後でチャンピオンシップ出場を決めた富山の苦戦は免れない。それでも大塚は、「どアウェーの会場で僕が3ポイントシュートを決めて、アリーナがシーンとなる瞬間を数多く作りたいと思っています」不敵な笑みを浮かべる。

「どのメディアさんも千葉が行くだろうと言っているので、例えるなら甲子園で地方の公立高校が勝ち上がっていく中で、徐々に徐々に後押しが増えていくような感じを作れればいいんじゃないかと思います」

超満員の船橋アリーナでアップセットを成し遂げられるか。そのためには『インサイドの強さ』を最大限に生かすのはもちろん、大塚の3ポイントシュートが火を吹くことが絶対条件となる。