ルーク・ウォルトン

写真=Getty Images

元キャブズのルー、デイビスを指導したウィリアムズ

4月12日、レイカーズは、ヘッドコーチのルーク・ウォルトンと双方合意の上で契約を打ち切ったことを発表した。

今シーズンが3年目だったウォルトンは、在任中に98勝148敗を記録。レブロン・ジェームズが加わってからの1年目に、プレーオフ進出という最低限の結果を残せず、事実上の解任となった。

気になる後任に関しては、キャバリアーズの前ヘッドコーチ、タロン・ルーと、セブンティシクサーズのアシスタントコーチ、モンティ・ウィリアムズが有力と『ESPN』が伝えた。

ルーは、キャブズでレブロンのチームを率い、2016年のNBAファイナルで歴史的な大逆転優勝に導いた指導者だ。2015-16シーズン途中からキャブズの指揮官に就任したルーは、2018-19シーズン開幕から6連敗を喫した昨年10月に解任されるまで、128勝83敗という戦績を残した。『The Athletic』によれば、ウォルトン解任論が浮上してから常に後任候補と報じられているルーは、ウォルトンに直接連絡を入れ、レイカーズとの接触がないことを伝えたという。

今シーズンからシクサーズのアシスタントを務めているウィリアムズは、2010年から5年間ペリカンズの指揮を執り、173勝221敗にチームを導いた。ウィリアムズの名前が浮上した理由は、アンソニー・デイビスに関係している可能性が高い。2012年のドラフト全体1位で指名されたデイビスは、今年の1月下旬になってペリカンズと延長契約を結ぶ意思がないことを球団に伝え、その事実を代理人が公表。レイカーズは、2月7日のトレードデッドライン前に若手数選手とドラフト指名権を提示してデイビスの獲得を狙ったと言われている。そのデイビスをNBAで初めて指導したのが、ウィリアムズだった。

デイビス獲得の噂が若手の精神状態に影響を与えたのは言うまでもなく、レイカーズはオールスターウィークエンド明けから成績が落ち込み、プレーオフ争いから脱落した。

デイビスのトレードはシーズンオフに再燃することが確実で、2月の時点では『特定選手契約』の規約により争奪戦に参加できなかったセルティックスが好条件を提示すると見られている。そこに再びレイカーズが加わる可能性も十分にあるため、デイビスを指導した経験を持つウィリアムズが後任候補に挙がったと考えるのが自然だ。

2人のどちらかになるのか、それとも異なる候補が出てくるのかどうか、レイカーズの決断に注目が集まる。