「キラーメンタリティを持たないといけない」
スパーズは現地11日、キングスにアウェーで116-96と快勝。開幕以来の成績を5勝6敗としている。
スパーズは第2クォーターに3ポイントシュート15本中7本成功と長距離砲を爆発させ、大量38得点を挙げて逆転。5点リードでハーフタイムを迎えると、第3クォーターはフィールドゴール25%のわずか8失点に封じ込んで突き放す。第4クォーターも常に2️桁のリードを維持する危なげない展開で勝ち切った。
スパーズのビクター・ウェンバニャマはともにゲームハイとなる34得点14リバウンドに加え、6アシスト3ブロックと攻守に渡って試合を支配した。特に目立ったのは3ポイントシュートで、12本中6本を確率良く決めた。
今シーズン、ウェンバニャマは開幕9試合目まで3ポイントシュートが62本中14本成功(成功率22.6%)に終わっていた。しかし10試合となる9日のジャズ戦の9本中6本に続き、2試合連続の6本成功を果たした。周囲はこの爆発に注目しているが、ウェンバニャマ本人は気にしていない模様だ。
「何か変わったことがあったかと言われれば、3ポイントを打つ本数が減らなかった。そして良い形で打つことができた。僕は20歳で、これから数年はもっと良くなっていくと感じている。だからシュートが入らなくても、気分がどんどん落ち込むことはないよ」
チームメートも彼のシュート力に大きな信頼を寄せている。ハリソン・バーンズは「彼は素晴らしいシューターだ。シュートに関して彼の能力を疑ったことはない。それにシュートが決まらなくても打ち続けることが大事だ」と語る。
リーグに大きな衝撃を与えた昨シーズンに続き、ウェンバニャマはNBA2年目の今シーズンも攻守で抜群の存在感を示している。2年目のジンクスなど関係ないプレーを見せている彼は、1年目で最も学んだことを聞かれてこう答えている。
「これが一番かは分からないけど、メンタル面における試合への臨み方だ。NBAのシーズンは長くて試合は激しい。フィジカルも大事だけど、スタッフが身体をしっかりとケアしてくれるからメンタル面を整えることがより重要だ。相手をやっつけてやるというキラーメンタリティを持たないといけない」
心身ともに着実な成長を続けるウェンバニャマは、今シーズンも引き続きリーグを席巻していく。