「その通りにやれば上手くいくと信じている」
現地10月17日、レイカーズはサンズとのプレシーズンゲームに128-122で勝利した。翌日にウォリアーズ戦を控えるバック・トゥ・バック(2日連続の試合)で、レブロン・ジェームズや八村塁がコンディション調整を優先して欠場する中、アンソニー・デイビスは35得点10リバウンドと素晴らしいパフォーマンスを見せた。
とはいえ、プレシーズンゲームだけに終盤まで接った展開となってもデイビスを使い続けることはない。デイビスが退いた第4クォーター残り6分半のスコアは94-99。そこからレイカーズが追い付いてオーバータイムに持ち込み、勝ち切るのだが、その展開を牽引したのはルーキーのダルトン・コネクトだった。
1巡目17位で指名されたコネクトは、内外で得点を奪えるスモールフォワード。第1クォーター終盤に投入されると、最初に放った3ポイントシュートを沈めて波に乗り、第4クォーター後半に入るまでに3ポイントシュート3本成功を含む12得点を挙げていた。そして、デイビスなど実績ある選手がコートを去った時間帯にペースをさらに上げる。周囲の選手も彼が当たっているのを理解してボールを回し、それをコネクトは次々と決めていく。
第4クォーター残り1分に3ポイントシュートを決めて3点差。さらに残り9秒からの攻めでも、長い腕を持つボル・ボルのチェックよりも速く放った3ポイントシュートを沈めて同点に。「バスケットだけを見て打った。彼の長い腕が視界に入ったのは、ボールが手を離れた後だったよ」とコネクトは言う。「実際、シュートタッチが良いという感覚はあった。それを信じてパスを回してくれたチームメートに感謝だね」
このシュートで試合はオーバータイムにもつれ、コネクトは最高にシュートタッチが良い時の自分がアピールする追加の時間を得た。オーバータイムの5分で彼はさらにリズムを上げ、3ポイントシュート3本成功を含む13得点を記録。終盤は彼のシュートが決まるたびにレブロンやデイビスといった主力たちがベンチから飛び出し、大盛り上がりとなった。
「レブロンとAD(デイビス)が僕のシュートに興奮している様子を見るのはクールだった。『オレたちの分までやれ、打ち続けろ』という彼らの言葉が自信を与えてくれた」とコネクトは笑顔を見せる。
「僕は彼らからできる限り多くのことを学びたい。幸いにもこのチームには素晴らしいベテランがたくさんいる。彼らが僕のためにアドバイスをくれるのは本当にありがたいし、その通りにやれば上手くいくと信じている」
コネクトは3ポイントシュートだけの選手ではない。124-122で迎えたオーバータイム残り1分、ディフェンスに戻ったコネクトはブロックショットを決めて、そのままトランジションでリムを攻めてバスケット・カウントを獲得。これが勝利の決め手となった。
優れたベテランが揃うチームで若手が台頭するのは簡単ではない。だが、コネクトは短い期間でもインパクトを残し、レブロンやデイビスも認める存在へと成長している。