負傷したケビン・ハーターに変わり先発抜てきでステップアップを果たす

昨シーズン、キングスのキーオン・エリスは大きな飛躍を果たした。今年がNBA3年目となるエリスはドラフト外の2ウェイ契約として2022年にキングスに入団し、1年目はGリーグで16試合出場、平均4.4分に留まった。

だが、2年目には開幕ロスター入りを果たし、徐々にプレータイムを増やしていき、2月にNBA本契約を勝ち取った。さらに3月に入って先発シューティングガードのケビン・ハーターが故障離脱すると、代役として先発に抜てきされ、持ち味であるタフな守備で存在感を高めていった。

昨シーズン、エリスは73試合出場で平均4.6得点、1.8リバウンド、1.2アシストを記録。先発した21試合においては平均8.8得点、3.5リバウンド、2.3アシストをマークした。ハーターが故障から戻っても、新シーズンにおいてエリスは主力メンバーの一員として起用されるだろう。

エリスの武器であるディフェンスについて、新加入のデマー・デローザンは非常に高い評価をしている。『NBC Sports Bay Area』によると、デローザンは「この若者(エリス)は素晴らしいね。去年、彼のことはディフェンスで覚えていた。実際に彼と一緒にいて、特に守備面における意識は優れていると感じた。また、シュートも良いね」とコメントしたという。

さらにデローザンは「彼はアレックス・カルーソを思い出すタイプの選手だ」と、昨シーズンまでブルズで同僚だったリーグ屈指の守備職人の名前を引き合いに出した。「激しくプレーをし、泥臭い仕事を遂行してくれる。自分たちのチームにいてほしい選手だね」

ディアロン・フォックス、ドマンタス・サボニス、デローザンのビッグスリー、さらに昨シーズンはリーグ屈指のシックスマンとして爆発力を見せたマリーク・モンクと、キングスはオフェンス面でのタレントにこと欠かない。だが、優勝争いにからんでいくには、相手の得点源を抑えるエースストッパーの存在も必要であり、エリスがその役割を担ってきそうだ。