昨シーズンの若手の経験がどのように生きるか注目のシーズン
日本人選手が全員20代という若手中心のロスターで臨んだ昨シーズンは、17勝43敗と前年よりも勝ち星を落とし西地区最下位で終えた。しかし、クラブとしては過去最高の売り上げや観客動員数を記録し、地域に根差した歩みを感じさせている。今オフは若手中心の編成から一転、ベテラン選手を多く獲得した。
まずはファイティングイーグルス名古屋で終盤に先発ガードが定着していた川嶋勇人を獲得。さらに秋田ノーザンハピネッツで日本人エースを担った元日本代表プレーヤー古川孝敏の獲得は驚かされるものだった。サイズがありアウトサイドシュートも得意な小野龍猛を富山グラウジーズから獲得し、実績あるベテラン選手が揃う。帰化枠として、名ロールプレーヤーのエドワード・モリスが加入。外国籍選手は、大阪エヴェッサでインパクトを残したアンジェロ・カロイアロが加入とオフェンス力の強化も敢行。
緊急補強となったものの、日本で十分な実績があるジョーダン・ヒースも加入しディフェンス力の強化にも繋がった。最後に法政大学在学中の岡部雅大が特別指定選手としてプロ契約を結び育成にも余念がない。昨シーズンからの若手選手と、新加入のベテラン選手の経験が融合して勝負のシーズンに突入する。
スタッツ
予想スタメン
昨シーズンはフィールドゴール成功率がリーグ10位と決して悪くなく、オフェンシブレーティングも中位となっていたが、ディフェンシブレーティングがリーグワースト2位と苦しんだ。選手の半数が入れ替わったこともあり、再度チームディフェンスの構築は急務とされる。長年課題だったリバウンドは昨シーズンは大きなステップアップが見られたため、リバウンド同様に多くの項目で飛躍が必要とされるシーズンとなる。
所属選手一覧
『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
アンジェロ・カロイアロ
昨シーズン初めてBリーグでプレーしたが、シーズン序盤は大阪の快進撃を牽引する立役者となり、平均17.2得点、6.8リバウンド、3.9アシスト、1.0スティールとオールラウンドに活躍。中でも外でもプレーできるため、戦術の幅を広げてくれる存在として多くの場面で必要とされるキープレーヤーだ。
【若手選手】
岡部雅大
年齢としては大学4年次だが、大学バスケを退部してプロキャリアをスタートさせた。シュート能力に長け、フィジカルを生かしたドライブでプレーメークもできるため、活躍の機会を勝ち取れるか注目だ。同ポジションには実績十分な古川や非凡なシューター前田悟がおり、多くのことを吸収して成長が期待される。
【新加入選手】
川嶋勇人
昨シーズンは56試合中52試合で先発を務め、平均22分10秒出場しFE名古屋のバックコートを支えた。オフェンスではプレーメーカーとして起点になることができ、2019-20シーズンにスティール王に輝いた高いディフェンス力も折り紙付き。Bリーグ初年度以来の地元京都復帰となり、大きく成長した姿を見せる。
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