1勝4敗で敗れたファイナルの反省「自分たちのプレーができていたとは思えない」

マーベリックスのPJ・ワシントンは、昨シーズン途中にホーネッツからトレードで加入すると、プレーオフでは22試合に先発出場し、平均35.7分のプレータイムで13.0得点、6.6リバウンドを記録と、主力の一員としてファイナル進出に貢献した。

2019年にNBA入りしたワシントンにとって、昨シーズンはキャリア初のポストシーズンだった。初のプレーオフでファイナルまで経験できたのは大きな収穫だが、セルティックスに1勝4敗と良いところなく敗れたことで悔いは残った。

地元紙『The Dallas Morning News』の取材に対し、ワシントンはファイナルについて、それまでのウェスタンカンファレンス相手の3シリーズと比べて安定感が欠けていたと振り返る。「これが敗因だった。ファイナルでも自分たちのプレーをしなければいけなかったが、それができていたとは思えない。これも僕たちにとって必要な経験だった。ただ、みんな戻ってきたことにワクワクしているし、頂上決戦に戻りたいね」

今オフ、マーベリックスはジョーンズJr.やティム・ハーダーウェイJr.が去ったが、クレイ・トンプソンとナジ・マーシャルが加入し、スペンサー・ディンウィディーが復帰を果たすなど、ロスターの厚みは増した。「僕たちには新しいメンバーがいる。彼らと融合し、どれだけの力を発揮できるのか楽しみだよ」とワシントンも手応えを感じている。

先月、ワシントンはデレック・ライブリー二世、トンプソンにクエンティン・グライムズ、マーキーフ・モリスらとロサンゼルスで一緒にワークアウトを行った。さらにライブリー二世、ダニエル・ギャフォードと一緒に、ケンタッキー大時代の恩師であるジョン・カリパリが今シーズンから指揮を執るアーカンソー大を訪れるなど、同僚たちとの親交を深めている。

そして新シーズンへ向けて、次のように自身を進化させたいと意気込んだ。「ボールハンドリング、リバウンドに加え、ボールプッシュの能力を高めて新たな起点となる。ドリブルからのシュートなど、ほとんどすべてだ。コンタクトを受けながら決め切る力もつけ、より良いスコアラー、プレーメーカーになろうとしている」

ルカ・ドンチッチ、カイリー・アービングの2大エースの負担を軽減できる存在として、ワシントンには期待が高まっている。彼がさらなるレベルアップを果たせるかどうかは、マーベリックスの新シーズンの運命を大きく左右する。