ステフィン・カリー

「僕は生涯ウォリアーズの一員でありたいと、はっきりと言うことができる」

ウォリアーズのステフィン・カリーは先日、『Yahoo Sports』の取材に対し、マーベリックスへの移籍が決まった盟友クレイ・トンプソンとの別れ、自身の将来などについて語った。

現在、パリ五輪に出場するアメリカ代表のトレーニングキャンプに参加しているカリーだが、長年に渡って一緒にチームをけん引し、4度のNBAチャンピオンを達成したトンプソンの移籍について「まだ実感がわかないんだ」と正直な気持ちを明かす。

「僕たちは13年間、一緒にやってきた。10月になったら彼が『みんな調子はどうだい?』って現れるかもしれないと少し思ってしまうんだ。そうならないことはわかっているのにね」

ちなみにトンプソンはカリーに、自分の再契約に関してチーム首脳陣にプレッシャーをかけないでほしいと伝えていた模様。しかし『The Athletic』によると、カリーはその願いを聞き入れず、オーナーとトンプソンの去就について話したという。それくらいカリーはスプラッシュブラザーズの相棒との別れを避けたかったが、叶うことはなかった。

今回のトンプソンが象徴するように、現代のNBAでは、1人の選手がプロ入りしたチームでそのまま現役生活を終えることは稀有な状況となっている。だが、2009年のNBA入りからウォリアーズ一筋のカリーは、改めて「僕は生涯ウォリアーズの一員でありたいと、はっきりと言うことができる」とチームへの忠誠を誓っている。

今、36歳のカリーの契約は2025-26シーズンが最終年となっており、次の契約で延長に合意できればその望みが叶う可能性は高い。そして現時点でカリー、ウォリアーズ双方ともに残留を望んでいる相思相愛の状況だ。とはいえベテランのカリーは、NBAが一寸先は闇の、何が起こるのかわからない世界であることを熟知しており、「(ウォリアーズで引退するのは)僕の目標であり続けている。ただ、みんなが言っているように特にNBAは移り変わりが激しく、物事は急激に変わっていく」と続けている。

また、すでに数々の栄光を手に入れているカリーだが、「僕は常に勝ちたい。とても単純でシンプルなことだ」と新シーズンも勝利のみを求めていく。「小切手を換金してバスケットボールをプレーしているだけでは満足できない。『勝ちたい』っていうプレッシャーがかかってくるんだよ」

大黒柱のこの望みに応えるため、ここからさらなる大物獲得のトレードがあるのか、ウォリアーズのオフシーズンの動きにはまだまだ大きな関心が寄せられている。