移籍期限が迫るNBAで大型トレードが成立、デマーカス・カズンズの加入でペリカンズに最強フロントコート・デュオ誕生

2017/02/21
NBA&海外
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写真=Getty Images

オールスターの最後に『The Vertical砲』が炸裂

NBAオールスターの締めくくりは、デマーカス・カズンズがペリカンズに移籍するというビッグニュースだった。正確には両クラブによる正式発表の前、『The Vertical』のスクープだ。

ペリカンズへはカズンズとオムリ・カスピが加入。その見返りとしてキングスはラングストン・ギャロウェイ、バディ・ヒールド、タイリーク・エバンスの3選手、さらには2017年のドラフト1巡目指名権と2巡目指名権を手に入れた。

キングスがカズンズを手放すという噂は数年前から絶えずあった。絶対的な実力を持ちながら、物事が思い通りに行かないとイライラをすぐにプレーに出してしまうカズンズの『未熟さ』は、年齢を重ねても改善することがなく、キングスの低迷が続くのはカズンズがリーダーシップを発揮できないからだとの指摘も多かった。

実際、モンスター級の実力を持つカズンズを、キングスは持て余してきた。これまでは毎年のように、カズンズと衝突するヘッドコーチに成績不振の責任を取らせてきたが、今回はフランチャイズプレーヤーを放出して、文字通りゼロからの再出発を切ることを選択した。

今シーズンここまでデイビスが27.7得点、11.9リバウンド。そしてカズンズが27.8得点、10.6リバウンド。単純計算で55得点22リバウンドのデュオが誕生することになる。

キングスはチーム再建へ、ペリカンズは勝負の年に

思い切ったトレードではあるが、昨年のドラフトで全体6位指名されたヒールドはルーキーながら存在感をしっかり発揮している有望な選手。エバンスは2009年にデビューし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞したキングスに3年半ぶりに出戻ることに。ここ2シーズンはケガで満足にプレーできていないが、環境を変えての復活が期待される。

キングスは、まだプレーオフ圏内の9位に付けているものの、ルディ・ゲイが先月に左アキレス腱断裂の大ケガを負っており、今回のカズンズの放出で、来シーズン以降を見据えたチーム再建に完全に切り替えたことになる。

ペリカンズにとって今回のトレードは大博打。カズンズという『悪童』をチームの中心に据えるリスクはもちろん、今のペリカンズのアップテンポなバスケットにすぐフィットできるかどうかも「やってみなければ分からない」状況だ。ただ、NBAオールスターで主役を演じたアンソニー・デイビスとデマーカス・カズンズはNBAでの最強のフロントコート・デュオになる可能性を秘めている。

ペリカンズは現在、西カンファレンスで8位ナゲッツと2.5ゲーム差の11位。これだけのトレードに踏み切った以上、プレーオフ進出を逃すことは許されない。またチーム成績だけでなく、ペリカンズはカズンズの契約問題も抱えることになった。カズンズは2017-18シーズン終了後に完全フリーエージェントになる。ここで再契約を結べないとなると、ペリカンズは『カズンズを1年と数カ月プレーさせる』だけのために大きな代償を支払ったことになる。

NBAのトレード期限まであと数日。カズンズに続く大型移籍は生まれるのだろうか。オールスターという『祝祭』が終わり、23日のリーグ再開に向けて慌ただしい日が続きそうだ。