昨夏に心肺停止で緊急搬送されるも、プレーに支障なしと判断される

レブロン・ジェームズの息子であるブロニーが、NBAドラフトへのエントリーについて健康面で許可が下りたと『ESPN』が伝えている。今シーズン、南カリフォルニア大(USC)でプレーしたブロニーだが、昨夏には同大での練習中に突然倒れ、心肺停止の状態に陥った。幸いにも命に別状はなく、順調に回復すると12月には大学の公式戦に出場した。25試合プレーし、平均4.8得点、2.8リバウンド、2.1アシストでシーズンを終えている。詳細な検査の結果、あらためてプレーを続けることに問題なしと判断され、ブロニーにとっては大きな前進となった。

現在、ブロニーは78名のドラフト候補生が招待されるドラフトコンバインに参加中。様々なテストがある中、身体検査、運動能力を測るドリルなどが行われ、そこで関係者に好印象を与えた。垂直跳びでは全体で6位となる103cmを記録し、3ポイントシュートドリルでは25本中19本成功と高確率で沈めた。また、これまでブロニーの身長は193cmと記載されてきたが、今回の検査においてシューズなしで行ったところ187cmと計測された。

そして本日は5対5のスクリメージなどに参加する予定だ。ここでどれだけNBA関係者の評価を高めることができるかが、ドラフト指名や指名順に大きな影響をおよぼしてくる。ちなみにブロニーはドラフトエントリーをしているが、5月29日までに撤回すれば新シーズンも大学でプレーすることが可能。また、大学においては、転校するための手続きであるトランスファーポータルに登録中と、あらゆる選択肢を残している状態だ。

大学シーズン終了時点において、ブロニーの評価はドラフト2巡目に指名されるかどうかといった微妙なところだ。ただ、彼の場合は、父レブロンが今シーズン終了後フリーエージェントになれる権利を有しており、レブロンとの親子共演の実現を目指すチームが出てくる可能性は少なくない。まずは、今年のNBAドラフトに最終的に参加するのかどうかの決断に世界中のバスケファンが注目している。