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著名なバスケットボール指導者が驚いた『練習の鬼』っぷり

NBA優勝5回を達成したコービー・ブライアントは、現役時代から常軌を逸するほどの猛練習を自らに課していたことで知られる。パフォーマンスレベルを可能な限り向上させるべく、毎年のように多くの指導者やレジェンドたちに師事し、あらゆる技術を体得した。その飽くなき探求心、バスケットボールにかける情熱は「人間離れしている」とまで言われるほどだった。

著名なバスケットボール指導者のアラン・ステインJrも、コービーの猛練習に度肝を抜かれた一人と『Laker Nation』が伝えている。

ステインJrは2007年にコービーと出会った。当時のコービーはまさにキャリア全盛期。シャキール・オニール抜きでも優勝できることを証明しようと躍起になっていた頃だ。

ステインJrが個人トレーニングを見学したいと申し出ると、コービーは快く承諾し、「明日の朝4時から練習を始める」と言った。

そこでステインJrは3時起きでコービーを出迎えようとしたが、コービーの言う「4時」は練習場に着く時間ではなく、本格的なトレーニングを始める時間だった。4時より随分前に練習場に着くと、コービーはすでにアップを終えて汗だくになっていたというのだ。

世界最高峰のバスケットボールリーグNBAで20年間も現役を続け、トップ選手の位置に君臨し続けたコービーは、持って生まれた才能だけで成功をつかんだわけではない。

努力を続ける才能にも恵まれたからこそ、NBA史上に残る名選手という地位を手にできた。ステインJrの話は、『努力の天才』、『ワーカホリック』とも形容されたコービーのすごさの一端が垣間見られるエピソードである。