チャンピオンシップ2023-24

連勝で勢いに乗る2チームによる愛知ダービー

■チームスタッツ傾向
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(41勝19敗/勝率.683/西1位/PO進出順位3位)

終盤の連勝により最終戦で琉球ゴールデンキングスを逆転し、西地区初優勝を果たした。セカンドチャンスとファストブレイクでの得点がチャンピオンシップ出場クラブの中で2番目に高く、好機を着実に得点に繋げている。2月までエースを務めたロバート・フランクスが復帰するかによってもチーム内のバランスが大きく変わるため注目だ。

シーホース三河(36勝24敗/勝率.600/中2位/PO進出順位6位)

3月以降、2度の3連敗を喫したものの、最終節までもつれた中地区2位を自力で守り切り3シーズンぶりのチャンピオンシップへ。ディフェンシブレーティングは6番目に良く、シーズンが進むにつれて練度が増している印象だ。実際、勝利した多くの試合で80失点以内に抑えており、オフェンス力のある名古屋Dの猛攻をいかに抑えられるかが鍵となる。

■直接対決
名古屋D 85-91 三河(1月20日)
名古屋D 94-82 三河(1月21日)
1勝1敗の痛み分け。齋藤拓実と西田優大がそれぞれ大量得点したため、互いにオフェンスの起点となる選手に注目だ。

活躍が期待される注目選手

ファンタジーポイント(以下、FP)がチーム内で高い選手をピックアップする(日本人選手と外国籍選手から1名ずつ)。

■名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
齋藤拓実(PG・獲得価格20万円)
FP:25.0(12.7得点、2.0リバウンド、6.2アシスト、1.3スティール、0.1ブロック、2.9ターンオーバー)
39.8%と高確率の3ポイントシュートやドライブを武器に、4月に入ってからの12試合中11試合で2桁得点を記録している。過去2シーズンのチャンピオンシップでは力を100%発揮したとは言えないため、今度こそクォーターファイナルの壁を破れるか。日本人選手としては高額な獲得価格だが、勝負強さを考えれば十分に見合った活躍が期待できる。

スコット・エサトン(PF/C・獲得価格27万円)
FP:32.6(16.2得点、9.6リバウンド、2.7アシスト、0.8スティール、0.7ブロック、2.3ターンオーバー)
序盤はインジュアリーリストに登録されていたが、12月の復帰後は例年通りチームの中心として活躍。出場した試合の半数以上でダブル・ダブルを記録し、安定感あるプレーを見せた。インサイドでの力強さに加えて、試投数1.6本と多くないものの47.1%と高確率を誇る3ポイントシュートや速攻の前線を走れる機動力も持ち合わせている。

■シーホース三河
西田優大(SG/SF・獲得価格10万円)

FP:16.5(9.1得点、2.0リバウンド、2.5アシスト、0.8スティール、0.5ブロック、1.4ターンオーバー)
チームの日本人選手で最長となる平均24分52秒出場。得点力がある外国籍選手が揃っているだけに、スタッツが伸びない試合もあるが、ここぞのところで決めてくる能力の高さは証明済み。最終節の三遠ネオフェニックス戦でも3ポイントシュートを7本中4本決めて勝利に貢献した。初めて経験するチャンピオンシップの舞台をどう戦うか注目だ。

ダバンテ・ガードナー(PF/C・獲得価格33.2万円)
FP:31.0(18.5得点、7.1リバウンド、3.3アシスト、0.7スティール、0.4ブロック、1.8ターンオーバー)
強力な外国籍選手を揃える三河においても、日本での経験値が高いガードナーの存在は大きい。4月以降の12試合は平均21.8得点、8.2リバウンドとシーズン平均を上回り調子を上げている。特にトップの位置から47.2%で成功させている3ポイントシュートは脅威。過去2度出場したチャンピオンシップでは1度も勝ったことがないため、今回にかける思いは強いだろう。