「これからが本当のスタート、満足してる場合じゃない」
バスケットボール日本代表は昨夜のカタール戦に96-48と大勝。4連敗からの8連勝で予選を突破し、今夏のワールドカップ出場を決めた。激しい打ち合いとなった先のイラン戦に対し、この試合はシュートがなかなか決まらない立ち上がりに。それでも第1クォーターを8失点、第3クォーターを9失点、トータルでも50点以下に抑える堅守をベースに、そこからの速攻でオフェンスも波に乗り、終わってみればダブルスコアの大勝となった。
日本の堅守を引っ張ったのは田中大貴だ。チームがタイムシェアを徹底する中で16分半とプレータイムは伸びなかったが、特に試合の趨勢が定まっていない序盤に、激しいディフェンスと隙を見てリムにアタックする姿勢で、日本代表が流れを引き寄せるのに大きく貢献した。
「ディフェンスからしっかり、日本で試合をやった時と同様に走る展開に持ち込めて、無事にワールドカップ出場を決められたことにホッとしているというか、喜びは大きいです」と田中は言う。
21日のイラン戦も快勝だったが、点の取り合いという展開は日本のものではなかった。エースのモハマド・ジャムシディにその得点能力を存分に発揮されたことを田中は「13番にやられたり、その責任は自分にある。そこに関してはパーフェクトではなかった」と振り返る。
ジャムシディほどの個人能力を持つ選手はカタールにはいなかったが、それでも田中は気を緩めることなく『パーフェクト』なディフェンスを披露し、相手に付け入る隙を与えなかった。勝つべき相手にきっちり勝つ、予選の序盤にできなかったことをきっちり成功させた。
「厳しい状況からスタートして、本当に言ってしまえば絶望的なところから勝ち取るところまで来れたのはチームの成長ですし、みんな自信を持ってプレーできている証拠だと思います。ただこれからが本当のスタートで、満足している場合じゃないです」
「日本が世界で戦っていくためにも、もっともっと自分たちが力をつけて次のワールドカップに向けてチャレンジすることが大事ですし、それがこの先にも繋がっていくと思います」
??@JAPANBASKETBALL made it ?in a row to finish 2nd in Group F & qualify for #FIBAWC #ThisIsMyHouse pic.twitter.com/MWs0BcuABJ
— Basketball World Cup (@FIBAWC) 2019年2月24日