オフェンスリバウンドで圧倒、ポゼッションバスケで押し切る
富士通レッドウェーブが先勝して迎えた、デンソーアイリスとのWリーグファイナル第2戦。
序盤は互角の展開となったが、馬瓜エブリンが個人2つ目のファウルを犯し、ベンチに退いたところから試合が動く。富士通はエブリンとマッチアップしていた宮澤夕貴を強調。その宮澤は第1クォーターだけで2本の3ポイントシュートを沈め、インサイドでもスコアし、12得点の大暴れを見せる。守っては強度の高いディフェンスでフリーを許さず、タフショットを打たせ続けた。こうして攻守が噛み合った富士通が一気に抜け出し、24-14で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、序盤は決まらなかったドライブやミドルレンジのシュートが決まり始めたデンソーのペースに。ディフェンスでもボールマンへのプレッシャーを強めたことで連続でターンオーバーを誘発。宮澤に3ポイントシュートを決められても、直後に高田真希が長距離砲を決め返すなど、強気なプレーで主導権を握らせない。ラストポゼッションでは、赤穂ひまわりが飛び込みリバウンドをもぎ取り、そのまま前半終了のブザーとともにジャンプシュートを沈めるビッグプレーも出て、33-37と迫った。
後半に入ると、インサイドの攻防で上回ったデンソーが前に出る。エブリンのセカンドチャンスポイントで先制すると、後半開始1分半には篠原華実の3ポイントシュートで同点に追いつく。さらにひまわりがオフェンスリバウンドに飛び込み、フリーとなったエブリンが確実に3ポイントシュートを射抜き、ついに逆転した。その後、宮澤に連続得点を許すも、髙田のセカンドチャンスポイントや、ひまわりの3ポイントシュートなどで主導権を渡さず54-49で最終クォーターへ。
その後も、エブリンのミドルシュートで先制し、ベンチメンバーの本川紗奈生も持ち味のドライブで加点したデンソーの流れが続く。残り6分半にはタイムアウト後のインバウンドシチュエーションで5秒バイオレーションを誘発。直後には、本川がファウルを受けながらプルアップを決め、ボーナススローも沈める3点プレーでついにリードを2桁に乗せた。残り1分23秒、デザインプレーから林に3ポイントシュートを決められ6点差とされるも、直後に時間をたっぷり使った上で篠原華実がタフショットを決めて勝負あり。最終スコア73-62で勝利し、戦績を1勝1敗のタイに戻して優勝へ逆王手をかけた。