『ミスター第4クォーター』のセルティックスはキャブズの対抗馬として注目
今シーズン好調のセルティックスは、東カンファレンス首位のキャバリアーズに2.5ゲーム差に肉薄。西カンファレンスからNBAファイナルに勝ち上がるのはウォリアーズで固いと見られているが、東はキャブズが年明けから不安定さを露呈したことで、セルティックスなど上位陣にもチャンスがあると見られている。
そのセルティックスを引っ張るのがアイザイア・トーマスだ。昨年12月30日のヒート戦ではキャリアハイの52得点を記録。この時は第4クォーターだけで29得点を叩き出した。今シーズンは特に第4クォーターに得点を集中的に記録しており、『ミスター第4クォーター』というニックネームもついた。
まだプレーオフまで2カ月あるが、一足早くチャンピオンとなったNFLペイトリオッツのトム・ブレイディが、かねてから親交のあるトーマスに激励メッセージを送った。
スーパーボウルでMVPを受賞したクォーターバックのブレイディから「次は君たちの番」というメールが送られてきたことを、7日にトーマス自身が明かしている。『Boston Globe』によれば、トーマスは「彼からのメールには、『決着がつくまでは終わりではない』ということも書いてあった。彼はペイトリオッツのチームメート、ニューイングランドの街を誇りに思っていて、誰もあきらめないし、全員が戦い続ける姿勢を持っているとも書いていた。それで『次は君の番だ』というメールをもらったんだ。プレッシャーを感じるよ(笑)。でも、何か起こしたいね」と話した。
無論、ディフェンディング王者キャブズは簡単に倒せる相手ではない。チーム力を比較しても、選手層、経験からして今のセルティックスとは桁違いのレベルにある。ましてや、たった一人でチームを窮地から救い出せる『キング』ことレブロン・ジェームズの存在も大きい。順当にいけば、3年連続のファイナル進出を決めることになるだろう。
しかし、39歳ながら衰えを感じさせないパフォーマンスを続けるブレイディから「最後まであきらめるな」と激励されれば大きな力になる。シーズンMVP級の大活躍を見せ、自他ともに認めるセルティックスのリーダーとなったトーマス次第で『何か』が起こる可能性は十分にある。