ジョエル・エンビード

「しばらくは一日ずつ様子を見ながらやっていく」

現地4月2日のセブンティシクサーズvsサンダーで、ジョエル・エンビードが左膝半月板のケガから復帰した。手術を経ての久しぶりの実戦とあって、ビハインドを背負う時間帯が長かったがプレータイムは29分と制限されていた。ダッシュやジャンプもまだ100%の力は出していないようだ。

それでもエンビードがいるだけで、対戦相手は攻守両面でプレッシャーを受けることになる。サンダーに自由に攻めさせないリム周りでの存在感はケガ前と何ら遜色はなかった。オフェンスではカイル・ラウリーとのピック&ロールからギャップを突くエルボージャンパー、バディ・ヒールドにハンドオフで3ポイントシュートをアシストするなど、彼が戦線離脱している間にトレードでやって来た新加入選手と息の合った連携を見せた。そして、力強いアタックから決めきる力、大事なところでフリースローをもぎ取る力は健在だった。

第4クォーター残り4分15秒、エンビードが休憩を終えてコートに戻った時点で95-101と6点のビハインド。ここからエンビードはフリースロー2本とミドルジャンパーでシクサーズの反撃を勢い付ける。そして106-105と逆転して迎えた残り30秒、エンビードを3ポイントラインまで引っ張り出し、スピードで抜こうとするジョシュ・ギディーがハンドリングでもたついた一瞬を見逃さず、クラッチスティールに成功。そのまま速攻に転じると、余裕十分でチェット・ホルムグレンからフリースローを引き出した。

エンビードは膝をケガしたことで個人賞の受賞資格を失ってしまったが、シクサーズファンは今もなお彼こそがMVPに相応しいと信じている。ウェルズ・ファーゴ・センターに『MVPコール』が響き渡る中、エンビードはこの2本を沈めて勝利を確実なものとした。

最終スコア109-105で西カンファレンス首位のサンダーを撃破。エンビードは29分の出場で24得点6リバウンド7アシスト3スティールを記録し、復帰戦を見事な勝利で飾ったが、これからもっともっと調子を上げなければいけないと感じている。「ケガを乗り越えるのに時間がかかった。一日一日を大切に、前向きにやっていくしかない。こうして戻って来ることができたんだから、毎日毎日調子を上げて、本当の自分を取り戻したい」

3日前に試合と変わらない強度のワークアウトをやり、膝に痛みが出なかったことが最終的な復帰のGOサインとなったと彼は明かす。「これで膝に問題が出ないかどうか。すべて上手くいくことを願うよ」とエンビードは言う。

「しばらくは一日ずつ様子を見ながらやっていく。問題がなければ次のマイアミでの重要な試合に行くつもりだ。8週間のケガだと言われて本当に8週間で戻って来れたのはちょっと面白いよ。まあ、僕はこれまでのキャリアで自分の身体をどうケアするかを学んできたつもりだ。僕のキャリアはまだ長く続くはずだから、健康であり続けないとね」