ルカ・ドンチッチ

首位争いからプレーインまで大混戦、タフな戦いに

レギュラーシーズンが残り15試合を切った段階でも、西カンファレンスはプレーオフ出場が確定したチームがありません。サンダー、ナゲッツ、ティンバーウルブズの3チームが1ゲーム差の中で首位争いを続けており、最後までシード順が決まらない戦いになりそうです。

一方でオールスターブレイクから調子を落とした4位クリッパーズはトップ集団から離されました。逆に混沌としていた5位争いではペリカンズが直近10試合で8勝と調子を上げ、クリッパーズとのゲーム差を0.5まで縮めています。順位がどうなるかは読めないにせよ、プレーオフのファーストラウンドはクリッパーズとペリカンズの対戦が濃厚です。

最大の焦点は6位争いです。プレーオフにダイレクトに進めるか、プレーイン・トーナメントに回るのかの瀬戸際となる6位はキングスとマーベリックスがゲーム差なしで並び、サンズが0.5ゲーム差の8位に位置しています。9位レイカーズは6位まで3ゲーム差と逆転圏内ではあるものの、3チームすべてが勝率を落とす可能性は低いため、プレーイン・トーナメントに回る可能性が高くなっています。

残り試合数が13と少ないマブスは勝率5割を下回るチームとの対戦が7試合あり、格下相手に勝ちきれば6位を確保できそうです。ただし、プレーイン争いをするウォリアーズとロケッツとも2試合ずつ残し、何より3月末にはキングスとの直接対決2連戦があり、ここが最大の山場になります。

キングスはクリッパーズやペリカンズとの試合も残しており、他にもセルティックスやサンダーといったトップチームとの対戦もあり、簡単ではない相手が続きます。さらにシーズン81試合目がサンズとの直接対決で、3月末のマブスとの連戦に2つ勝っても6位の座を得るにはよほどの勢いが必要になりそうです。

それ以上に厳しい相手が続くのがサンズで、ウルブズと2試合、クリッパーズと2試合、他にもサンダー、ナゲッツ、キャブス、ペリカンズと上位相手の試合ばかりを残しています。上位の順位が早めに決まれば消化試合になって主力が出てこない可能性もありますが、順位争いが激しい現状では期待薄であり、プレーオフさながらの緊張感のある試合ばかりが続きます。

1試合ですべてが決まるプレーイン・トーナメントはどこも避けたいところですが、その先のプレーオフも見据えるとレギュラーシーズンで燃え尽きるわけにもいかず、主力に最低限の休養は与えたいところです。シーズン終盤を迎えて体力的に厳しいのはどのチームも同じ。その状況で一つの勝敗で順位が激しい動くだけに、精神的にもタフな戦いが続きます。