ジョシュ・ハートも今シーズン4度目のトリプル・ダブルを達成
ニックスは現地12日、セブンティシクサーズと対戦した。現地10日に行われた初戦はオフェンスが沈黙し73-79で競り負けたが、今日の試合では見事に立て直し、106-79 で快勝している。
この試合、ニックスのジョシュ・ハートは、ガードではNBA随一のリバウンド力を誇る自らの持ち味を存分に発揮。20得点19リバウンド10アシストの大暴れで勝利の立役者となった。
今シーズン4度目のトリプル・ダブルを達成したハートは、次のように勝因を語る。「自分たちの強みを出してプレーできたと思う。速いペースでプレーし、(ターンオーバーをしないように)しっかりボールをケアできた。そしてリバウンドを取り、カットなどいろいろな動きから良いシュートを打てた」
ハートと共に大きなインパクトを与えたのが、1月27日以来の復帰となったOG・アヌノビーだ。右肘の骨片を除去する手術から戻ってきたアヌノビーは、29分の出場で14得点4リバウンド2アシストというスタッツに加え、堅実なディフェンスや味方を生かす動きなどスタッツに出ない部分でもしっかりと勝利に貢献した。
「最高の気分だ。しばらくの間離脱していて、試合、ファン、チームメイトがずっと恋しかった」。このように復帰への喜びを表現したアヌノビーは、「(手術前に比べて)状態はかなり良くなっていて、ハッピーだ。そしてもっと良くなっていくよ」と肘への不安はないと強調し、「試合が進むにつれて、どんどん感覚が良くなっていった」と久しぶりの実戦を振り返った。
これでニックスは、アヌノビーが出場した試合で13勝2敗。トム・シボドーヘッドコーチは、「OGが復帰してチームに大きな活力を与えてくれた。エナジー、効果的なプレー、献身的な動き、シュートなど、多くのものをチームに加えてくれた」とアヌノビーの影響力を絶賛する。
ジュリアス・ランドル、ミッチェル・ロビンソンの先発ビッグマン2人がいまだ戦線離脱中のニックスだが、アヌノビーの復帰はチームに大きな勢いを与えてくれそうだ。
また、指揮官はランドルの復帰時期について言及を避けているが、ロビンソンに関しては、コンタクトありの練習にあと少しで参加できる予定と語っている。激しいシード争いの渦中にいるニックスにとって、ここに来てようやく役者が揃いつつある現状はそこから抜け出す大きな起爆剤となるだろう。