マークスGM「本当に難しい決断だったがチームが前に進むために最善のモノだった」

ネッツがジャック・ボーンヘッドコーチを解任し、当面はアシスタントコーチのケビン・オーリーが暫定ヘッドコーチとして指揮を執ることが明らかになった。

2022-23シーズン、ボーンはシーズン序盤に解任されたスティーブ・ナッシュの後を受けてヘッドコーチに就任。シーズン中盤にケビン・デュラント、カイリー・アービングという中心選手のトレードがありながら、彼の下でネッツは43勝32敗の成績を残し、プレーオフに出場した。しかし、今シーズンはここまで21勝33敗と低迷。2️月上旬のトレード期限ぎりぎりに主力のスペンサー・ディンウィディーをラプターズに放出し、デニス・シュルーダーとサディアス・ヤングを獲得するテコ入れを行っていた。なお、ボーンがシーズン途中に解任されるのはマジック時代の2014-15シーズンに続いて2度目だ。

ネッツのショーン・マークスゼネラルマネジャーは、今回の決断に至った理由を次のように述べている。「本当に難しい決断でしたが、チームが前に進むために最善のモノだったと感じています。ジャックは過去8年間、模範的な人格と気品を持った振る舞いでこの組織を代表してきました。彼が日々、チームに注いだ変わらないポシティブさと情熱は、彼の在任中に関わった選手、スタッフの心に残るでしょう」

暫定とはいえ、アシスタントからヘッドコーチに昇格したオーリーは現役時代、多くのチームを渡り歩きながらNBA通算662試合に出場した司令塔だった。2000-01シーズンにはセブンティシクサーズでファイナル出場を経験している。

オーリーは2010年に引退すると母校の名門・コネティカット大のアシスタントコーチに就任。そして2012年にヘッドコーチへと昇格すると、2014年にNCAAトーナメントを制し、全米チャンピオンに導くなど大学界で順調なキャリアを歩んでいた。しかし、その後、複数のNCAAルールに違反したことが発覚し、コネチカット大が処分を受けたことで責任を問われ、2018年に解任された。2021年から2️シーズンは、16歳から20歳までの選手を対象としたプロリーグ『オーバータイム・エリート』でヘッドコーチを務め、今シーズンからネッツに加入していた。