大黒柱トレイ・ヤングとの相性を考えると、ホークスはディアンジェロ・ラッセルに興味なしか
トレード期限まで、あと数週間となりトレードの噂が活発に飛び交っている。そんな中でも大きな注目を集めているのが、ホークスのデジャンテ・マレーの去就だ。トレイ・ヤングとの2枚看板と期待されたマレーだが、チームにうまくフィットしているとは言えない状況が昨シーズンから続いている。昨シーズンは41勝41敗でなんとかプレーオフ出場を果たしたが、1回戦でセルティックスに見せ場を作ることなく敗退した。
今シーズンも、ここまでホークスは18勝24敗の黒星先行と低空飛行が続いている。ヤングは平均26.9得点、10.8アシスト、マレーは平均21.1得点、5.0アシストとスタッツ自体は申し分ないが、2人の連携は周囲が期待していたような相乗効果を生み出せていない。ここから改善に期待するのも選択肢の1つだが、評価が高い内にマレーを放出してヤングの新たな相棒を探すのも妥当な戦略だ。
今、マレーの移籍先として大きく取り上げられているのがレイカーズ。昨シーズンのカンファレンス決勝進出を受け、今シーズンは前評判が高かったレイカーズだが、ここまで勝率5割前後を行ったり来たり。その元凶となっているのは、リーグ下位のオフェンスレーティングが示す遂行力の低さで、マレーは課題解消の特効薬として打ってつけの存在だ。
レイカーズはディアンジェロ・ラッセル、ジェイレン・フッド・シフィーノ、そして2029年ドラフト1巡指名権などを交換条件に提示していると報じられている。これはレイカーズにとって理想的だが、『The Athletic』のシャムス・カラニア記者はホークスがラッセルの獲得に興味がないと主張している。
ラッセルはマレーと似ていて、自らドリブルで仕掛けて持ち味を発揮するタイプであるため、マレーと同じく絶対的エースのヤングと連携がうまくいかない事が懸念される。ホークスとしてはマレーを放出するなら、第3のチームをトレードに絡めてそこでマレーに代わる選手を獲得したい考えだと同記者は指摘する。
一方、レイカーズはマレー以外にも、ブルース・ブラウンJr.、テリー・ロジアー、タイアス・ジョーンズらの獲得の可能性についても検討している模様だ。最終的にマレーの去就がどうなるのか、そしてレイカーズがテコ入れに誰を獲得するのか、トレード期限ぎりぎりまでこの話題は盛り上がっていきそうだ。