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NBA年間最多勝利記録を更新した昨シーズンのペースに並ぶ

ケビン・デュラントが加わり『スーパーチーム』となったウォリアーズの船出は、決して穏やかなものではなかった。73勝9敗を記録しNBA年間最多勝利記録を更新した昨シーズンと比較されるのはもちろん、序盤はレイカーズのような再建段階にある格下のチームにも敗れ、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの個人成績も落ち、デュラントを含めた新チームのケミストリー構築には時間がかかるという印象を与えていた。

しかし、レギュラーシーズン47試合を終えて40勝7敗というペースは、不世出の大記録を樹立した昨シーズン(47試合を消化した時点で43勝4敗)とほぼ変わらない。序盤戦はディフェンスに難があるという意見があったものの、ここ5試合での平均失点の少なさはリーグ5位(102.4)で、年間を通じての得点力は118.1得点と、言うまでもなくリーグ最多を記録している。

1月28日にホームで行なわれたクリッパーズ戦では、ステフィン・カリーが9本の3ポイントシュート成功を含む43得点9リバウンド6アシストの大暴れを見せ、なんと144-98で完勝。攻守が噛み合ったことはもちろん、クリス・ポールが不在だったにせよ西カンファレンスのライバルを完膚なきまでに打ちのめしてみせた。

いったい何がウォリアーズの問題を解決したのか? 指揮官スティーブ・カーは、クリッパーズ戦後、カリーがようやくデュラントとの共存方法を見いだしたことを最大の要因と語る。

「チーム全体が、以前より快適にデュラントとプレーできるようになった。ステフはシーズン序盤、デュラントにシュートを打たせる試合が多かった。ケビンからシュート機会を奪ってはいけないとやや過剰に配慮していた。それが最近になって、彼は『自分自身のままでいても構わない』と気づいた。チームはステフのエネルギーとシューティングを力に変えている」

「ケビンも自分のことばかり考えるタイプではない。今日の試合でも11本しかフィールドゴールを放っていないが、それで9本を成功させる効率の良いプレーをしている。本来、彼と同じポジションの選手なら、『今日は11本しかシュートを打てなかった』と不満を言いかねないものだが、彼はステフのシュートが当たっているのを見ればそれで満足できるんだ。シーズン序盤は形を見いだそうと試行錯誤していたが、今ではチーム全体が生きる形が出来上がった」

事実、カリーは1月の13試合で平均27.8得点を記録し、20得点以上を続けている。今のペースで勝ち続ければ年間68勝、もしくは70勝に到達しても不思議ではない。ついにケミストリーを完成させたウォリアーズは、3年連続NBAファイナル進出への準備を整えた。

デュラントが加入したことで得点が減るなど苦戦が続いたカリーとトンプソン。それでもケミストリーの構築が完成し昨シーズンを凌駕するほどの強さを見せ始めた。