ドウェイン・ウェイド

今年秋にはアリーナにウェイドの銅像がお目見え

ドウェイン・ウェイドは昨年8月にバスケットボール殿堂入りを果たした。そのウェイドがキャリアの大部分を過ごし、3度の優勝を経験したヒートでは、現地1月14日のホーネッツとのホームゲームに際し、その功績を称えて殿堂入りセレモニーを行った。

ハーフタイムにコートに登場したウェイドにスピーチを贈ったのは、ウェイドのキャリア初期はヘッドコーチを務め、今はヒート球団社長となっているパット・ライリーだ。2020年の時点でウェイドの背番号3はヒートの永久欠番となっているが、ライリーはアリーナの壁に吊るされる3番のユニフォームを指して「優勝バナーとともに君の永久欠番があるが、他にも何か飾りたいとは思わないか。この外側に銅像を建てよう」と宣言した。

ライリーはこう続ける。「永久欠番式典の時に、私はドウェインが永遠にこのチームの顔だと発言したが、それは偽りのない本心だ。彼のレガシーはとてつもなく大きなもの。銅像を作ることでそのレガシーを称えたい」

銅像は今年秋にお披露目となる予定。ウェイドは目に涙をたたえてライリーに感謝し、「夢にも思わなかったことだ。感謝している」と笑顔を見せた。

試合後には会見を行い、「僕はマイケル・ジョーダンにあこがれていた。ユナイテッド・センターでジョーダンの銅像を見た時の感情は今も忘れない。ここの人々が僕の銅像を見てそれと同じ気持ちを味わい、思い出を共有できるのは素晴らしいことだ」と語る。

「僕はシカゴで生まれ育ったけど、21歳から37歳まではここで育ててもらった。ファンの多くは僕と一緒に育ったようなもの。今の僕は世界中あちこちに行っているけど、マイアミほど愛に満ちた場所はない。僕は史上最高のバスケ選手だったわけじゃないのに、ここに戻って来るたびにそんな感覚にさせてもらっている。本当にありがたいよ」

そしてライリーが語った『レガシー』について、ウェイドは自分の考えをこう語っている。「僕のレガシーは通算得点記録や3度の優勝といったものではなく、キャリアを通してファンから愛され、人々にどんな影響を与えてきたかだと思う」

「試合での勝利や優勝を祝いに出掛けたバーで人々が知り合い、そこから結婚する人がいたり、赤ちゃんがヒートのグッズを着ていたり、僕をきっかけに起きたものの積み重ねがレガシーであって、だからそれは僕だけじゃなく、僕らの旅にかかわった全員によるものなんだ。僕はこのチームにドラフトで指名されて、幸運にもいくつかの成功を収められたから、他の人よりもたくさん愛されてきた。その中でたくさんの人たちに良い影響を与えてこれたのだとしたら、これ以上の幸せはないよ」