カワイ・レナード

「この先、みんなこのチームに残る選択をすると思う」

現地1月10日、クリッパーズはラプターズ相手の接戦を126-120でモノにした。この日、3年総額1億5240万ドル(約230億円)の契約延長が発表され、2026-27シーズンまでクリッパーズに残ることになったカワイ・レナードは、注目が集まる試合で29得点3リバウンド7アシストを記録。第4クォーター残り1分5秒にはダブルチームをドライブで打ち破ってダンクを決め、続くポゼッションではドライブでディフェンス4人を引き付けてキックアウト、ポール・ジョージの3ポイントシュートをアシストして試合を決めた。

ラプターズはパスカル・シアカムを欠きながらアグレッシブに戦ったが、クリッパーズが上回った。これで12月1日からの19試合で16勝とクリッパーズは絶好調。指揮官タロン・ルーは「時間はかかったが、チームとしてまとまって戦っている姿が見れるのは気分が良いものだ。コーチングスタッフも選手も、チームがより良くなるための努力を惜しまなかった。その成果が出ている」と語る。そして今のチームについて「試合の流れ次第で、ジョージでもカワイでもジェームズ(ハーデン)でも試合を決められる」と誇った。

ポール・ジョージはカワイと並んでゲームハイの29得点を記録。「どんな形であろうと僕らは勝ちたい。勝てれば満足できる。誰がシュートを決めたとか、誰の調子が良かったとか、そんなのはどうでもいい。ただ試合を勝利で終えたいんだ」と語る。

一方でカワイは、シアカムを欠くラプターズ相手に終盤まで粘られたことに満足はしていない様子。「試合序盤は動きが重く、コミュニケーションもあまり取れていなかったように思う。何本が良いシュートを決めて波に乗れたけど、改善の余地はある」と言う。

そしてカワイは、契約更新についても自分の思いを語っている。「なぜこのタイミングで契約延長に合意したのかは正直分からない。ちょうど今はその時だったとしか言いようがないな。でもこの先、みんながチームに残ることを選択すると思う」

「僕の望みはただ今だけに集中すること。今この瞬間は、今シーズンに集中しているとしか言えないよ。僕たちがまだ到達していないところへとチームを導きたい。それが僕の目標だ」