ジミー・バトラー

「僕が欲しい報酬はあそこのバナーだけさ」

ヒートのエース、ジミー・バトラーは右足のつま先に痛みがあり、現地12月30日のジャズ戦を最後にプレーしていない。その前はふくらはぎのケガで4試合を欠場している。ヒートは他にもカイル・ラウリーやケイレブ・マーティンなどケガや体調不良の選手が続出しており、チームが21勝15敗といまいち伸び悩む原因になっている。

バトラーの復帰にはまだしばらくかかりそうだが、久々にメディアの前に姿を見せた彼はいつも通り元気いっぱいだった。「最初は骨に問題があったり、もっと深刻なケガなんじゃないかと心配したんだけど、そうじゃなくて良かった。徐々に回復している。まだあと何日かはかかるだろうけど、痛みが治まれば戻って来れる」とバトラーは言う。

「ふくらはぎをかばったことで足に痛みが出たのかもしれないけど、僕は医者じゃないから分からない。最初に比べれば今は全然ひどくない。シューズを履いて紐を結ぶこともできる。復帰に向けて全力を尽くしているし、今こうして笑顔でしゃべっていられるのは、それが近付いているからだ」

今シーズンここまで36試合のうち、バトラーの欠場はすでに12試合になる。今シーズンからNBAでは、65試合以上に出場した選手にしかオールNBAの資格が得られなくなっている。そのためにはバトラーはあと5試合しか欠場できなくなり、まだレギュラーシーズン折り返し地点にも至っていないことを考えると、この資格を得るのは難しそうだ。

それでもバトラーは「僕がそれを気にしているとでも? 僕が欲しい報酬はあそこのバナーだけさ」と優勝バナーを眺めて不敵に笑った。

バトラーが欠場している間、ハイメ・ハケスJr.やニコラ・ヨビッチといった若手がプレータイムを伸ばして成長している。「当然、そうなることは予想していたよ。僕がいなくなった後も、このチームにずっと貢献できる選手たちだ。世界中の人たちに、彼らのポテンシャルを示せるのは良いことだよ」