ペリカンズのマッカラムはドラフトの約束を反故にした相手に30得点の大暴れ

キングスは、現地7日にホームでペリカンズと対戦したが、100-133の大敗を喫している。この日のキングスは試合を通して良いところなし。第1クォーターで21-33といきなり2桁のビハインドを背負うと、そのまま試合はずっとペリカンズのペースで進む。第4クォーター序盤には62-112と屈辱的な大量リードを許すなど一方的にやられてしまった。

レギュラーシーズンは82試合あり、今回のように自分たちのやりたいプレーが全くできない日もあるだろう。とはいえ、NBA観戦は多くの人々にとって気軽に行けるものではない高額なものだ。この試合を特別なイベントとしてずっと前から楽しみにしていたファンもいるはずだが、キングスの選手たちからはそういう人たちの期待に応えようとするエナジーや、必死さを感じることができなかった。

だからこそ、キングスのマイク・ブラウンヘッドコーチは「ニューオリンズを高く評価しないといけない。彼らは4つのクォーターを通して、私たちを打ちのめした」と語ると共に、この試合を訪れたファンに謝罪をした。

「一つだけ言えるのは、お金を払って今日の試合を見に来てくれたファンに申し訳ない。私たちのパフォーマンスは、試合の流れを取り戻したいという戦う気持ちが足りなかった。もしくは、そういう気持ちが欠けていた」

一方、勝ったペリカンズは、これで今シーズンの対キングス戦を4戦全勝。30得点7リバウンド4アシストでヒーローとなったCJ・マッカラムは、ドラフト時におけるキングスとの因縁を語る。

「サクラメントは僕をドラフトするはずだった。彼らは僕を2回目のワークアウトに呼んだ時、7位で僕を指名すると言っていた。だけど、実際は違った。だから、ここでのプレーを楽しめたよ」

ちなみに、キングスが2013年ドラフトの全体7位で指名したのはベン・マクレモアで、マッカラムは10位でトレイルブレイザーズに指名された。スターガードとして活躍中のマッカラムに対し、現在は欧州でプレーしているマクレモアと、今の2人は対照的なキャリアを歩んでいる。ドラフトの当たり外れは致し方ない部分もあるが、キングスとしてはマッカラムに余計なモチベーションを与えるなど、いろいろな意味で悔やまれる選択ミスとなっている。