バスケット日本代表の富樫勇樹、「自分が想像する以上に価値のある」舞台に挑む

2019/02/07
日本代表
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富樫勇樹

文=丸山素行 写真=鈴木栄一

6連勝中の日本代表「チームとしての自信もあります」

バスケットボール男子日本代表は2月21日のイラン戦、24日のカタール戦に向け、強化合宿を開始した。現在、日本代表は6勝4敗でグループFで3位という状況。アジア予選ラスト2試合を控え、2位のイラン、4位のフィリピンとのゲーム差はそれぞれ1と、2位浮上の期待も持てるし、ワールドカップ出場が確定しない4位へと転落する可能性もある。

それでも、4連敗からの6連勝と崖っぷちを乗り越えた現状は間違いなくポジティブであり、ポイントガードの富樫勇樹も、チームへの自信を語る。

「ワールドカップ予選を振り返ると、最初の4連敗の苦しかった時期をすごく思い出します。4連敗から6連勝で今この位置にいれて、すごくチームの成長を感じますし、チームとしての自信もあります。6連勝している今の勢いで、残りの2試合にすべてを出し切りたい」

昨年9月に日本のホームで行われたイラン戦は、70-56で勝利した。それでも、今回はメンバー変更が濃厚で、前回と同じようにいかないことが予想され、富樫も警戒を強める。

「この前日本で対戦した時はベテランの選手が参加していなかったです。今回どのメンバーが出てくるか分からないですけど、ベストメンバーで臨んでくると思います。中、外とタレントが揃っていて、フィジカルに身体を当ててくると思うので、そうした意識の準備をしたい」

また、38点差で大勝したカタールについても「ゾーンディフェンスに苦しめられた印象なので、もうちょっとチームとしての攻め方を明確にしないといけない。後半にディフェンスから走ったことで点差が開いたので、それを40分間意識して戦いたい」と慢心はない。

富樫勇樹

オリンピック出場は「自分が想像する以上の価値」

今回対戦するイランとカタールという組み合わせは、奇しくも、先日激闘を繰り広げたサッカーアジアカップの準決勝、決勝を思い起こさせる。

富樫も「サッカーの借りを返すわけではないですけど、たまたま同じ相手なので」と意識しつつ、「サッカーとバスケで全然違いますけど、国を背負っている面では一緒なので。サッカーファンにも見てもらえたらと思います(笑)」と、新規ファン獲得に意欲を見せた。

今度のアジア予選2試合は、地上波で放送されることが決まっており、注目度の高さがうかがえる。また、この2試合に勝利し、ワールドカップ出場を決めた先には、東京オリンピックがある。バスケ人気を高める上でもこの2試合は大事であり、富樫もこの重要性を理解している。

「オリンピックに出ることでどうなるかは想像できないですけど、本当に自分が想像する以上に価値のあるものなんじゃないかと思っています」

Bリーグが誕生し、約2年半が経過。緩やかな右肩上がりの成長を続けている今、ワールドカップ出場と東京オリンピック出場を決めることで、その成長速度を飛躍させたいところだ。日本バスケの未来は、「カタール戦の後に応援してくれる皆さんと喜びたい」と話す富樫の双肩にかかっている。