「大事なのはチームの誰一人として道を外れないこと」
ドレイモンド・グリーンはサンズ戦でユスフ・ヌルキッチを殴ったことで無期限の出場停止となった。勝率5割に届かず連敗中のウォリアーズは、現地12月14日のクリッパーズ戦にグリーンを欠き、アンドリュー・ウィギンスを先発から外す変更を加えて臨むも、タレントが噛み合うようになり5連勝中のクリッパーズに113-121で敗れた。
グリーンに代わるパワーフォワードとしてジョナサン・クミンガを先発させたが、グリーン不在となるとプレーメークも補う必要があり、そのためにウィギンズを外してブランディン・ポジェムスキーを先発させた形だ。ただ、相手はジェームズ・ハーデンであり、カワイ・レナードであり、ラッセル・ウェストブルックだ。ウォリアーズはいつもと異なるラインナップでベテランも若手も奮闘し、中でも不調が続いていたクレイ・トンプソンが3ポイントシュート12本中8本成功を含む30得点と気を吐いたが、勝つことはできなかった。
ウォリアーズを率いるスティーブ・カーは「選手たちはよく頑張ってくれた」と語る。「このところ様々なことがあったが、チームは団結して良いプレーをしてくれた。ファウルせずに守り、ボールを大事にしてチャンスを作り出した。勝つことはできなかったが、今日の戦いぶりには満足しているし、状況は好転すると信じている」
ステフィン・カリーは17得点に終わった。先日、チームが勝てない状況へのフラストレーションをかなり強い口調で話した後でグリーンの事件が起き、気分良くプレーできているはずはない。それでも彼は『チームの顔』として、若いチームメートを引っ張る立場を自覚し、「厳しい状況だ。今日も勝てなかったけど、大事なのはチームの誰一人として道を外れないこと、パニックに陥らないことだ」と語る。
カリーは出場停止となったグリーンについて、落ち着いた口調でこう語る。「僕たちは昨日、話し合いの場を持った。そこで彼とは、自分自身を正しく見つめ、人として、父親として、夫として、そしてバスケ選手として正しい状態に戻るための道を見いだすことについて話した。困難な道のりだろうけど、僕たちは彼を助け、彼がいない期間を乗り越えてみせる」
「彼がどんなプログラムを受け、どんな条件を満たせば復帰できるのかは分からないけど、友人を助けたい。昨日の話し合いで、現在の状況と僕らが目指すところを理解できた。問題を解決して、チームとして正しい方向に進む。そこにはもちろん彼も入っている。毎日が新しい挑戦になるけど、彼をサポートしていくつもりだ」